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通信講座No.040 「住まいが健康を脅かしていませんか?」

講座No.040-1 「住まいの健康性をチェックしよう」

病気にならず、怪我をせず、健康でいるためには、住環境が大きな役割を担っているといわれます。冬は寒くて家の中の温度差が大きい、夏は風通しも悪く暑い、じめじめしてカビが出やすい、化学物質のにおいがする、就寝時間になっても外が明るくて騒音もある、防犯に不安なところがある、家の中の段差や階段で転びそうになるなど、家の内外のさまざまな環境が住む人の健康に悪影響を与える恐れがあります。家族が健康で過ごすためには、住環境を出来る限り改善し、快適で安心・安全な住まいづくりをすることが重要です。
そこで、住まいの環境が健康に悪影響を与えていないかどうかをセルフチェックしてみましょう。

住まいの健康性をチェックしよう図1は、住まいの健康性をチェックするのに便利なツール「CASBEE健康チェックリスト」です。「CASBEE」(建築環境総合性能評価システム)は、建築物の環境性能で評価し格付けする手法のひとつで、省エネルギーや環境負荷の少ない資材や設備機器の使用といった環境配慮はもとより、室内の快適性や景観への配慮なども含めた建物の品質を総合的に評価するシステムのことです。2001年4月に国土交通省住宅局の支援のもと産官学共同プロジェクトとして、建築物の総合的環境評価研究委員会が設立され、開発されました。
この「CASBEE」のシステムをもとにして、健康に悪影響が及ばない住環境を実現するためつくられたのが「CASBEE健康チェックリスト」です。
「CASBEE健康チェックリスト」のスコアとそこに住む人の健康感及び有病率には、統計的に有意な関係性が見られることがわかっています。図2は、主観的健康感と健康チェックリストのスコアの関係性を示したグラフです。「CASBEE健康チェックリスト」のスコアが高い人ほど、主観的健康感が高くなっています。主観的健康感とは、1986年から厚生労働省の「国民生活基礎調査」に採り入れられている指標で、主観的健康感が高い人ほど生存率が高いことが知られています。つまり、「CASBEE健康チェックリスト」のスコアが高い人ほど、生存率が高い傾向にあるといえます。

住まいの健康性をチェックしよう

住まいの健康性をチェックしよう さらに、「CASBEE健康チェックリスト」と有病率にも関係性が見られます。図3が示すように、スコアが高い住宅に住む人ほど、慢性疾患にかかる割合(有病率)が低いことが分かります。そればかりではなく、風邪やアレルギー症状、脳疾患、高血圧などもスコアが高い住宅ほど頻度が少なくなっています。
「CASBEE健康チェックリスト」は全部で50問の質問があり、チェック項目に答えるだけで①居間・リビング、②寝室、③キッチン、④浴室・脱衣所・洗面、⑤トイレ、⑥玄関、⑦廊下・階段・収納、⑧家の周りの8つ分類ごとに、健康に影響を与える要素をみつけることができます。
「CASBEE健康チェックリスト」の質問は下記の表のとおりです。チェック後に点数をつけて、住まいの健康性を見直してみましょう。

◆CASBEE健康チェックリストの使い方

日頃の生活を振り返って、気づいたことを部屋・場所ごとに回答します。各質問に「よくある(0点)、「たまにある(1点)」、「めったにない(2点)」「ない(3点)」で答え、総合スコアを算出してください。ただし、質問16と質問22は、「多くある(0点)」「部分的にある(1点)」「ほとんどない(2点)」「ない(3点)」として算出してください。また、⑨介護対応の質問45~50は、採点対象外ですが、「ある」「ない」「わからない」でチェックしましょう。あてはまる設備等(例:階段)が家にない場合は、「ない」とします。
なお、健康要素の詳細は、(温)=暖かさ・涼しさ、(静)=静かさ、(明)=明るさ、(清)=清潔さ、(全)=安全、(心)=安心を示しています。

住まいの健康性をチェックしよう

結果はいかがでしたか。スコアが低いほど、住まいが健康を脅かす危険性が高くなります。できる限り速やかに住環境の改善を行うようにしましょう。
図4の表は、全国6,000件の戸建住宅に対して行ったアンケート調査結果を表に示したものです。総合スコアが、表のどのあたりに属しているかを見ることで、自分の住まいの健康性が他の住まいと比べてどうなのか客観的に知ることができます。

住まいの健康性をチェックしよう

さらに、健康チェックリストのスコアを下記の配点表に記入して、図5と図6のレーダーチャートを作ってみましょう。レーダーチャートに示すことで、自分のすまいのどの部屋や場所のどの要素が劣っていて、健康を脅かす危険性が高いか分かり易くなります。
尚、レーダーチャートに記されている青い線は全国の平均値を示しています。

住まいの健康性をチェックしよう

住まいの健康性をチェックしよう

いかがでしたか。どの部屋のどの要素を改善すれば、住まいの健康性が良くなるか分かりましたか。住まいのリフォームの際には、ただ見た目をきれいにすることや設備を新しくすることだけに注目せず、健康チェックリストのスコアとレーダーチャートを参考に、健康性能もアップさせるプランを取り入れるようにしましょう。
なお、CASBEEのウェブサイト上で健康チェックリストを使用すれば、自動採点し、レーダーチャートや部屋ごとのグラフが表示されて大変便利です。

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