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通信講座No.041 「無理して省エネ&節電していませんか?」

講座No.041-2 「簡単な外部のリフォームで省エネ&節電」

図1は、熱の流出入割合を示した図です。前講座では、最も熱の流出入割合が高い窓と室内において占める面積割合の大きい壁の簡単リフォームによる省エネ&節電方法を説明しました。
本講座では、外部の簡単リフォームで出来る省エネ&節電を考えて見ましょう。

簡単な外部のリフォームで省エネ&節電

◆省エネ&節電効果のある外部リフォーム

図1から分かるように、屋根と外壁からの熱の流出入の割合は少なくありません。特に、夏の屋根と冬の外壁は1割以上にもなります。屋根の葺き替えや外壁の塗装は、どこの家でもある程度年数を経た場合に行うリフォーム工事のひとつであるとともに、どちらも比較的短期間で工事が終わるので、工事中の気苦労も少なくて済みます。

□屋根のリフォーム

安価のリフォームではありませんが、築年数が15年~20年以上の場合、検討すべき工事のひとつです。特に、古い化粧スレート葺の場合は、アスベストの問題もありますので、傷んで割れ易くなる前に葺き替えることをお勧めします。
①ガルバリウム鋼板屋根材
軽くて耐震性が高く、耐久性に優れた屋根葺き材のひとつです。図2は、お勧めのガルバリウム鋼板屋根材のひとつ、株式会社LIXIL(トステム)の「T・ルーフ」です。これまでの金属屋根材に比べて、断熱性が非常に優れています。ガルバリウム鋼板に天然石チップのコーティングを施し、劣化が少なく汚れも付きにくくなっています。そのため、美観に10年、ガルバリウム鋼板の基材には30年の保証があります。そして、1平方メートルあたりわずか7kgと大変軽く、一般的な瓦屋根(50kg)の14%、化粧スレート葺き材(20kg)の35%にしかなりません。重厚感のあるデザインにもかかわらず、軽い屋根ということは、外観を損なわずに地震から住まいを守るのにも役立ちます。
屋根材と下地の間に空気層を確保する納まりのため、遮音性にも優れ、防露により野地板や下葺材が劣化しにくい環境を作り出します。

簡単な外部のリフォームで省エネ&節電

②新素材「ハイブリッドピフ」
図3~図4は、どちらも新素材「ハイブリッドピフ」(無機材料+繊維材料+樹脂材料)の屋根葺き材で、KMEW(ケイミュ)株式会社の「ROOGA」という商品です。瓦屋根からの葺き替えでも違和感がないほどの重厚感がり、デザイン性にも優れています。
断熱性にも優れており、屋根材そのものの熱伝導率は、粘土瓦の4分の1しかありません。さらに、色あせしにくく、メンテナンスもしやすいうえに、一般的な陶器瓦の2分の1以下の軽さで減震にも役立ちます。

簡単な外部のリフォームで省エネ&節電

屋根材の葺き替えの際に気をつけなければならないのは、新しい屋根材が既存の雨樋に合わず、交換が必要になる場合があることです。あとから、予定外の工事をすることにならないよう、実績のあるリフォーム業者に、事前によく相談しましょう。また、保証は、製品保証と施工保証に分けられている場合が多くあります。何をどのようにどのくらいの期間保証してもらえるのか、しっかりと確認しましょう。屋根の葺き替え工事の詳細については、講座No.001やNo.002をご覧下さい。

□外壁のリフォーム

既存の外壁をそのままに、省エネ&節電に役立つリフォーム方法があります。
①遮断熱塗料
遮熱塗料は、最近になって住宅用として多くの塗料メーカーからも発売されるようになりました。少し前までは、各社が独自の方法を採用して製品の性能である反射率を測定していたため、消費者にとって客観的に評価することが困難な状態でしたが、日本工業規格(JIS K5602 塗膜の日射反射率の求め方)が平成20年9月20日に制定・公示されて、私たちも安心して選べるようになりました。ちなみに、図5は東京都足立区にある某社社宅で行った一般塗料と高反射率塗料での室温変化を表したものです。図からもわかるように、高反射率塗料の室温の方が一般塗料の室温より最大で2度以上低くなっています。

簡単な外部のリフォームで省エネ&節電

簡単な外部のリフォームで省エネ&節電図6のグラフは、遮断熱塗料、遮熱塗料と一般塗料2種の塗膜表面温度、裏面温度、表裏面温度差をグラフで表したものです。遮断熱塗料の効果がはっきりと示されており、それだけ夏の暑さ対策や節電にも役立つということになります。そして、多くの建物が、遮断熱効塗料による断熱効果で省エネするようになれば、地球温暖化対策としても役立つことになります。

②断熱効果のあるリフォームタイル
簡単な外部のリフォームで省エネ&節電図7は、下地となる既存の壁に負担をかけずに貼り重ねることが出来るリフォーム用の軽量レンガタイルです。美濃焼の伝統からできた超軽量レンガタイルで、比重が約0.85と水に浮く軽さです。このレンガタイル内部の気泡が空気層をつくり、住まいの断熱性を向上させます。外壁全体をこのレンガタイルでリフォームすれば、防音性も向上します。また、1,250度で焼成されている為、熱や紫外線に強く、色落ちしないなど耐久性にも優れています。既存の外壁に、専用の下地剤を塗り、そこに軽量タイルを貼り付けて仕上げますので、既存の壁がタイルやサイディングでも施工が可能です。
図8~図9は実際に超軽量レンガタイルで外壁工事をした施工例です。
このようなリフォーム用タイルで外壁全体を覆えば、断熱性・防音性・メンテナンス性が良くなるばかりではなく、高級感のある外観になり資産価値の保持にも役立ちます。タイルの値段は種類によって価格差が大きいので、希望のイメージを良く伝えた上で業者とよく相談して適切なリフォーム用タイルを選ぶようにしましょう。(施工例に上げた超軽量レンガタイルの予算の目安は、1㎡約2万円です。)

簡単な外部のリフォームで省エネ&節電

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