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通信講座No.052 「玄関が狭いと感じたことはありませんか?」

講座No.052-2 「玄関ドアを変えてみよう」

前回の講座では、狭く感じる玄関を広くするために、収納を見直すポイントについて説明しました。本講座では、収納以外で玄関を広く感じさせる方法を考えてみましょう。
お勧めは玄関ドアを変える方法です。玄関全体を大きくすることは、大規模な工事となるうえに、間取りによっては難しい場合もあります。しかし、玄関ドアの交換だけであれば、比較的簡単な工事で済むうえに、玄関の内部だけではなく、外観のイメージアップにも効果的です。
最近の玄関ドアは、さまざまな機能を持ったものが発売されています。現在の玄関スペース全体を見直して、換気や採光、採風、断熱性の改善も考慮して玄関ドアを選ぶとよいでしょう。
では、玄関ドアを選ぶポイントを整理してみましょう。

◆工法で選ぶ

玄関ドアの交換工事には、主に2つの方法があります。1つは玄関ドアと枠周りを一緒に取り替える方法、もう1つは既存の枠周りを残して玄関ドアを取り替える方法です。
かつて玄関ドアの交換工事は、ドアだけを変える方法(既存の枠に合う同様のドアに変えるため、選択肢があまりなく見栄えもあまり変わらない)か、既存のドアと枠を外して全部変える方法(枠を外すときに壁や床をいじるため、ドアだけではなく、床や壁の工事も必要になる)しかありませんでした。しかし、最近は各メーカーからリフォーム専用のドアが発売されており、既存の枠周りを残したままで、図1のような工法により1日の工事でドアも枠も新しくすることが可能になりました。専用部材を追加することでバリアフリー化も可能です。

玄関ドアを変えてみよう

リフォーム用玄関ドアは、図2や図3のように色・柄・デザインも豊富な上に、最高クラスの断熱性能があるものも発売されています。また、2つの高性能シリンダー錠に2つの鍵付デッドボルトがついて防犯性能が高いものやカードキーなどを選べるドアもあります。

玄関ドアを変えてみよう

◆性能で選ぶ

□断熱性

玄関ドアを変えてみよう住まいの熱の流出入は、開口部が非常に大きな割合を閉めています。特に、夏季においては、73%もの熱が開口部から入ってきます。窓にペアサッシや内窓を設置して断熱化を図る家も増えてきていますが、玄関にまで気を配る方はまだまだ少ないようです。せっかく玄関ドアを換えるなら、断熱性能についても考えてみてはいかがでしょうか。次世代省エネルギー基準に適合した玄関ドアも一般的になっています。例えば、図4は北海道、青森県、岩手県、秋田県以南の地域の次世代省エネルギー基準に適合したドアの構造図です。図からも分かるように、ドアの内部に断熱材が充填され、ドアに使用されるガラスも複層になっているうえに、機密材が取り付けられています。このようなドアに変えることで、玄関ホールの温熱環境を改善できます。

□採光

玄関ドアを変えてみよう玄関が暗く、昼間でも来客時に電気をつけるようであれば、玄関の採光を見直してみましょう。新たに窓を設けることもできますが、工事が大掛かりになりますので、図5のようなガラス入った玄関ドアを選べば、左下の写真のような玄関もドアを換えるだけで、右の写真ように明るくすることができます。

□採風

玄関ドアを変えてみよう玄関ドアを開けたままにできれば、家の中の風通しがもっとよくなるのにと思うことはありませんか。しかし、玄関ドアを開けたままにしては物騒です。最近では、ドアを閉めたままで安全に採風できる玄関ドアもいろいろ発売されています。例えば、図6のように、ドアのガラス部分の一部が稼動できるようになっていて玄関ドアを閉めたままで採風が可能です。防犯性も考慮されたデザインになっているので安心です。

□防犯性

玄関ドアを変えてみようデザイン性や快適性も大切ですが、防犯性能にも配慮して玄関ドアは選びましょう。最近に玄関ドアは、ピッキング対策に効果が高い解錠しにくいシリンダーを2つ備えた2ロックタイプが一般的です。さらに、図7のようにこじ開け対策に効果のあるデッドボルトやガラス破り対策に効果のあるセキュリティサムターンなどで防犯性をアップさせたものあります。また、商品によっては、オプションでカードキーに変更できるものもあります。

□意匠性

玄関ドアを変えてみよう性能とともに大切なのは意匠性です。せっかく玄関ドアを換えるのですから、使い勝手ばかりではなく、外観のイメージアップも考えて選びましょう。最近は、アルミ製の玄関ドアには、一般的な白、黒、ブロンズ色以外にも、さまざまな色や風合いのものがあります。例えば、図8のように木製ドアのように木目調のアルミ製ものやガラスに模様が入っているものもあります。外壁の色、サッシ枠の色、門扉やフェンスの色などに合わせて選ぶとよいでしょう。

□意匠性

玄関ドアを変えてみよう集合住宅の場合、玄関ドアの耐震性も重要です。戸建住宅と違って、玄関ドアが開かないと外に出ることができない場合が多いからです。大きな地震で玄関ドアの枠が変形し、ドアが開かずに閉じ込められてはたいへんです。集合住宅で玄関ドアを換える場合は、耐震性も考えて選びましょう。
図9は、耐震仕様の交換用玄関ドアの例です。図10のように既存の枠とドアの部分に適切な空間を確保することで、枠周りが変形してもドアが開きやすくなるように設計されています。

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