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通信講座No.055 「水道管の水が濁ったり、出が悪いような事はありませんか?」

講座No.055-1 「水道管の水が濁ったり、出が悪いような事はありませんか?」

古くなった水道管は内部にサビがはびこり、水の通りが悪くなっている事が多いものです。このような水道管の場合、水を出す時に内部のサビが出てきてしまうので、赤く濁った水となります。
この赤水は、水質の悪化に伴い消毒に用いる塩素量の増加などによる、水道管の腐食に起因します。昭和40年代前半まで主流で使用していた亜鉛めっき鋼管内部や、それ以降に使用された腐食に強い塩ビライニング鋼管ジョイントの切り口部分が、コーティングされてなかったため、近年まで腐食を防ぎきれるものがなかったのです。

それでは、赤水が出たらどうしたらよいでしょう。

◆赤水が出る状況と対処方法

赤水は、薄い赤茶から濃い赤茶色に濁ったものまで色々で、中には緑や黒などの色が混じることがあります。給水装置(所有者の財産、管理)のサビと配水管(公道の地下に埋設されたもの)のサビ等が原因で出てきます。

□流しはじめに出る場合

流しはじめだけに赤水が出る場合は、宅内配管のサビが原因です。平成3年頃までは、宅内配管に鋼管が広く使われており、老朽化に伴い管の内部がサビて、赤水となっていると考えられます。
【対処方法】流し始めの水は草花に水をあげたり、水をためて清掃用に使うなどに利用する。

□新築・築浅住宅の場合

1)新築は使いはじめの時に、濁った水や配管の切りくずなどのゴミが出たりすることがあります。各蛇口から水を十分に流しゴミや汚れを取り除いてからご使用ください。
2)築浅で赤水が出る場合は、管と管とのつなぎ目、あるいは蛇口付近のサビが考えられます。現在の宅内配管は、塩化ビニル管や内面が被覆された管が主に使われておりサビは出にくいのですが、管の端はねじを切ってつないだり、蛇口の内面も金属であるため稀にサビることがあります。
【対処方法】少し落ち着くのを待っていただくか、浄水器などを使用する。

□赤水が長時間出続ける場合

長時間赤水が出続け、しかもご近所からも赤水が出た場合は配水管のサビ等が考えられます。排水管は宅内配管に比べて非常に大量の水道水が流れていますので、赤水になった場合は長時間つづくのが特徴です。
【対処方法】配水管の工事等が考えられ、しばらく水を流し(散水などに利用)様子を見て、直らない場合は、水道局へご相談ください。

なお、集合住宅の場合、受水槽、高架水槽の清掃工事を行った際に濁った水が出ることがあります。その場合、各蛇口より濁り水を流しきり様子を見ます。

毎日使う水のことなので、赤水が出たらご心配になる方もいらっしゃると思います。そんな時は、水質検査をしてはいかがでしょう。

◆水道水の水質検査について

水道法第18条供給を受ける者の水の検査請求により、水質検査を受けることができます。水道法では「水道事業者から水の供給を受ける者は、水道事業者に対して供給を受ける水の水質検査の請求をすることができ、その請求を受けたときは、水道事業者はすみやかに検査を行い、その結果を請求者に通知しなければならない」と定められています
※大規模なマンション・ビル等で、受水槽の有効要領が100㎥を超える場合(一部除く)は、この水質検査の対象外となります。
それでは、赤水の出る水道管は、だれが管理をしなければいけないのか調べてみましょう。

◆水道菅の所有と管理区分

□所有について

図1のように道路の下に埋められた水道管を「配水管」と呼びます。この配水管は水道局の所有になります。配水管より分岐し、ご家庭内まで引き込まれた、分水栓、給水管、止水栓、蛇口までの器具を称して「給水装置」と呼びます。この配水管より分かれた給水装置は個人の所有となります(水道メーターは水道局の物)。

□管理区分について

管理区分については、各水道局により違いますので、お近くの水道局へご確認ください。図1の横浜市水道局の場合、道路下の配水管から水道メーターまでは水道局、メーター以降の蛇口までは個人の管理となります。

水道管の水が濁ったり、出が悪いような事はありませんか?

個人が管理をする給水装置の工事は、水道業者なら誰でも出来るのか調べてみましょう。

◆給水装置の工事に関して

給水装置の新設・改造・修繕・撤去などの工事は、「指定給水装置工事事業者」が行うように法律(水道法第16条の2第2項)で定められているため、指定給水装置事業業者以外の業者は工事をおこなうことが出来ません。この指定業者については、各水道局のHPなどで確認することが出来ます。
最近では詐欺や不当に高額な請求をされたケースが出てきていますので注意が必要です。

□詐欺や緊急時の工事に注意

水道局では、図1のように水道メーターより先の工事は行っていません。
1)水道局職員を装ったり、水道局から依頼されたと偽って、訪問し水道管や下水道管が破損しているなどと言葉巧みにその修理代をだまし取る手口の詐欺事件が発生しています。
2)給水管などの給水装置からの水漏れで緊急修理が必要となり、24時間対応の修理業者に修理をしてもらったところ、不当な金額を請求されたり、不必要な箇所まで勝手に修理されて高額な代金を請求されたなどの被害が発生しています。
上記の場合、水漏れなど緊急を要するときでも、応急処置として、止水栓や器具のバルブを閉めることで水は止まります。
築25年以上経過した住宅で赤水が常時出る状態の場合、水道配管の老朽化に伴い漏水の危険も有ります。漏水を起している場合建物への影響が大きいため、直ぐにでも処置をしなければなりません。

◆水漏れテスト

□水漏れの調べ方

1)家庭内の全ての蛇口を閉めてください。
2)図2の水道メーター中央部にあります、パイロットを確認します。パイロットが静止していれば、水漏れはありません。もしも、パイロットが回転している場合は、水が流れていることになり、漏水の可能性があります。再度、家庭内の蛇口の水が止まっているか確認してください。トイレの水が流れていることがありますので、特に気を付けてください。
3)再確認しても、パイロットが回っている場合は、水道工事店や工務店へ調査を含めご相談ください。

水道官の水が濁ったり、出が悪いような事はありませんか?

赤水の根本的な解決策は古くなった配管を新しくする工事が必要になります。特に築25年以上経過した鋼管を使用した建物に関しては、配管の老朽化も進んでいるため検討してはいかがでしょう。

◆給水配管を新しくする工事を行う場合

現在は、サビの出ない材質の配管材があります。

□水道管の種類

1)水道用塩化ビニルライニング鋼管(JWWA K 116)
2)ポリ粉体ライニング鋼管(JWWA K 132)
給水用として幅広く使われ、接合材の改良により内面腐食も防ぎます。
3)硬質塩化ビニル管(JIS K 6742)
さびが出ず、管の内面は滑らかで摩擦抵抗が少なく汚物の付着が少ないため、内外部に一般的 に使われています。
4)ポリエチレン管(JIS K 6762)
平常時における長期性能、地震や地盤沈下などの非常時における耐久性に優れ施工性も良いため、新築時の室内配管に使われています。
5)水道用ポリプテン管(JIS K 6792)
赤さび・青さびなどの水質汚濁がなく、施工性に優れています。

□見積りについて

水道管を新しく設置するのは大掛かりな工事になります。ご存知の通り、水道菅は壁や床などに隠れて配管されていますので総合的な工事が必要となります。その為、お付き合いのある工務店等にご相談いただくことをお勧めします。
【注意点】
①出来るだけ多くの業者より見積りを取り内容をよく確認しましょう。
②契約前に工事内容や費用について充分に説明を受けるようにしましょう。

毎日使う水だからこそ、安心して使いたいものです。赤水が出ることで知らず知らずにストレスが溜まっているかもしれません。お心当たりのある方は、給水配管を新しくする工事をご検討されてはいかがでしょう。

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