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通信講座No.061 「外壁のペンキ塗り替えはいつしましたか?」

講座No.061-1 「外壁のペンキ塗り替えはいつしましたか?」

家の維持費で一番費用がかかるのが、塗装工事です。それは、建物の美観を保ち、資産価値を維持するためには、定期的に塗装工事を行う必要があるからです。一般的に、モルタル吹付けの外壁の場合で6~10年、木部回りは3~5年が塗り替えの時期と言われています。塗り替え時期は、下地の素材だけではなく、周りの環境や塗料によっても異なります。
そこで、まず、塗装の塗り替え時期の目安について確認しましょう。

◆塗り替えの目安

塗装面の劣化の状態は、図1のように部位によって異なります。

外壁のペンキ塗り替えはいつしましたか?

塗り替えの目安となるポイントは、下記のとおりです。

□チョーキング現象(塗面全般)

チョーキング(Chalking)とは、白亜化(はくあか)とも言い、紫外線、熱、水分、風等により塗装面の表層樹脂が劣化し、塗料に含まれる顔料がチョーク(白墨)のような粉状になる現象や状態をいいます。この状態になると、表面の塗膜が弱り、雨水をはじかなくなっています。チョーキング現象が起きている場合、外壁を手の平で軽く擦ると、手に白いチョークのような粉が付きます。日当たりの良い南面や西日の当たる面は、他の面より早めにチョーキング現象が生じる傾向にあります。

□クラック、ひび割れ

モルタル壁は、躯体の揺れや構造材の収縮等の影響を受け、経年変化により表面にひび割れを起こすことがあります。ひび割れの程度によってはそのままにして置くと、雨水が中に入って建物を傷める可能性もあります。

□剥がれ

直射日光が当たる木部に良く見受けられます。塗膜がはがれ落ちることで防水能力が低下します。雨水の木部への浸入は、腐食の原因になり、シロアリの進入にも繋がります。

□カビ、藻類の付着

北面や水はけの悪い場所、結露の多い場所に発生します。塗膜が劣化していないうちは、付着してもブラシなどでこすりながら水洗いをすれば、大抵は落とすことができます。しかし、塗料の劣化が進むと、カビや藻が付き易くなると同時に、落としにくくなる傾向にあります。

□鉄部の錆

鉄部は一度、錆が発生すると厄介です。錆の発生した部分は、塗膜が剥がれやすくなる上に、腐食が進行すると交換が必要となる場合もあります。
塗り替えをする際、まず検討しなければならないのは、塗料の種類です。一般的に高額な塗料の方が耐久性が高く、保障期間が長い傾向にあります。まずは、一般的な塗料の種類と特徴を、整理してみましょう。

◆樹脂による塗料の種類と特徴(図2)

□アクリル樹脂塗料

自然乾燥で硬化するため、取扱いが簡単です。耐用年数が短いので、短期間で別の色に塗り替える場合に適しています。弾性アクリル塗料は、ヒビ割れに強く、防水性にも優れています。

□ウレタン樹脂塗料

塗料としてのバランスが取れています。止水や割れ防止の注入剤ともなり、外壁を守る優良な素材といえます。

□シリコン樹脂塗料

殆どがガラス質の反応硬化塗料で、塗装表面が硬く綺麗になります。耐候性、耐熱性に優れ、耐用年数も長いので、品質に対して経済的な塗料と言えます。

□フッ素樹脂塗料

耐候性・衝撃性に優れ、耐用年数が長い塗料です。但し、汚れが付着しやすいのが欠点といわれています。価格はシリコン樹脂の約3倍と高額であるため、長期間利用する公共建築物やビルなどに向いています。

□光触媒塗料

光触媒とは、光があたると化学反応を促進させ、有機化合物や細菌などの有害物質を除去するハイテク環境浄化素材です。大気中の汚れも浄化し、環境と人にも優しい塗料と言われています。

外壁のペンキ塗り替えはいつしましたか?

◆環境塗料

最近では、耐久性ばかりではなく、地球温暖化や省エネに配慮した遮断熱機能がある塗料に注目が集まっています。遮熱塗料は、高日射反射率塗料というもので、太陽光に含まれる近赤外領域の光を高いレベルで反射することで塗膜および被塗物の温度上昇を抑えることができます。屋根用の高日射反射率塗料には、平成23年7月20日にJIS規格が制定されています。外壁用の遮熱塗料には、まだJIS規格が整備されていませんので、まずは信頼のおける施工会社に相談し、実績のある遮熱塗料を提案してもらうとよいでしょう。 参考に、遮断熱塗料のひとつをご紹介します。

□「スーパーエコ」(施工販売:株式会社高千穂)

スーパーエコは一言でいえば、水性無機高分子系ハイブリッド熱エネルギー変換塗料です。遮熱・断熱性能ばかりではなく、他にも優れた機能を持つ多機能塗料です。

①遮熱・断熱性能
スーパーエコは、日射を反射するだけではなく、熱を消費し熱伝導率を抑制する塗料です。つまり、日射の反射、熱の消費、熱伝導率の抑制の3つの効果で建物の蓄熱を抑えることが出来ます。そのため、夏の塗面温度の上昇ばかりではなく、冬の冷たい外気の伝道を抑える効果も発揮します。そのメカニズムは図3~図6のとおりです。

外壁のペンキ塗り替えはいつしましたか?

外壁のペンキ塗り替えはいつしましたか?

外壁のペンキ塗り替えはいつしましたか?

②超耐久性
スーパーエコの主原料は無機質です。そのため、静電気を帯びにくく、有機塗料のように埃などの汚れを引き寄せることがありません。着色顔料も無機質なのできれいな色が長持ちします。

③撥水性と通気性
スーパーエコは雨をしっかりはじく上に、通気性にも優れています。そのため、壁の中に湿気がこもりにくく、壁内部での結露やカビの発生を抑えることができ、構造材の長持ちに繋がります。

④安全性
スーパーエコは有機溶剤の害がなく、ペンキ臭い匂いも少ない塗料です。(一社)東京都食品衛生協会の厳しい検査基準をクリアしています。

千葉県塗装工業協同組合によれば、独立行政法人国民生活センターには住宅の外壁塗装に関するクレームが、全国で年間1万件も発生しているそうです。塗り替えの際は、外壁材の下地の痛み具合を判断し、旧塗膜の種類に適した下処理や下塗り、そして仕上げ材を考える必要があります。それは、決して簡単なことではなく、確かな知識と経験のある業者でなければ適切な判断はできません。一度でも不適切な塗装工事を行うと、その後の対処は非常に困難です。単に塗り重ねても、旧塗膜の密着性が弱く、剥がれや膨れが生じやすくなります。しかし、旧塗膜を全て剥がすことは不可能に近く、剥がすためには薬品を使ったり、機械で研磨したりする必要があり、下地を傷つけることにもなりかねません。
たかが塗装工事と考えず、塗り替えの際は、実績がり信頼できる工務店や業者へ依頼しましょう。

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