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通信講座No.007 「庭をもっと有効に使いたいと思いませんか?」

講座No.007-1 「庭がもたらす効用と利点」

家と庭を一緒にして家庭と書くように、住まいの中には庭も入っていることを示しています。
陽だまりの中、庭でお茶を飲んだり、食事をしたり、くつろいだり・・・それは、誰もがあこがれる庭の様子なのではないでしょうか。しかし、現在の住宅事情では快適に過ごす理想の環境を庭に作ることはなかなか大変なことです。図1は主要都市の住宅面積ごとに世帯数を示したものです(総務省統計局所管の平成15年住宅・土地統計調査(指定統計第14号)による)。表からもわかるように、多くの都市では平均敷地面積以下の住宅が半数以上を占めており、東京都区内や大阪市では平均敷地面積も100平方メートル以下です。

「チェックポイントと簡単お手入れ」

このように決して十分とはいえない広さの庭であればこそ、有効に活用したいと多くの人が考えているのではないでしょうか。せっかくの庭です。ちょっとした工夫で快適な庭づくりにチャレンジしてみましょう。
では、実際にどのような工夫ができるでしょうか。

◆ウッドデッキをつくる

「チェックポイントと簡単お手入れ」図2はリビングの床の高さと同じ高さで造られたウッドデッキです。床の高さが同じであるため、室内の空間との途切れがなく見え、リビングを広く感じ開放感を得ることができます。天気のよい日には部屋の延長としてさまざまな使い方が可能です。植栽に工夫をすれば、部屋からの眺めは額縁効果も合わさって、例え狭い庭でも無限の自然を感じるようにもできます。

◆せまい空間を生かす

「チェックポイントと簡単お手入れ」家の周りを見渡してみてください。花や木を植えるには狭くて日当りのよくないところやわずかなコンクリートのスキ間に、四季の自然の草花が息づいていませんか。敷地の面積や日当りの条件が良くなくても、自然の本来の力を庭づくりに活かせば、それぞれの条件にあった緑ある庭も可能です。 例えば、図3のように北側のわずかなスペースも小さな空間もりっぱな坪庭に変身させることができます。玄関の明かりとりとしてだけではなく、視覚的にも十分楽しめます。

◆アプローチをつくる

門扉から玄関までのスペースが十分な広さでなくても、ちょっとした工夫で素敵なアプローチに変身させることができます。飛び石の配置に変化をもたせ、アイストップと言われる視線が自然に向くポイントを強調させるなどの工夫で、奥行きを感じる空間を作りだせます。また、アプローチの足元も庭の一部として活かすことが大切です。図4のように、足元に敷いたレンガブロックや敷石の隙間に適した緑を植栽すれば、彩りと趣がグッと増したアプローチになります。

「チェックポイントと簡単お手入れ」

◆視覚の特性を活用する

空間の強調方法としてよく使われる手法に、額縁効果(フレーム効果とも言う)があります。人間の視覚の特性を利用してフレームを作ることで狭い空間でも広がりや奥行きを感じさせることです。また、視差による遠近感、あるいは陰影効果によって限られた空間を拡がって見せることができます。図5のように京都の寺院などの日本式庭園は額縁効果が活かされていることで有名な庭がたくさんあります。額縁効果は日本式庭園でなくても、図6のように家の中からも庭を楽しめるように演出してくれ、生活に彩りと豊かさをもたらしてくれます。
また、隣地の植栽や山並みなどを利用する借景により、庭に広がりと豊かな眺めをもたらすことができます。

「チェックポイントと簡単お手入れ」

◆家庭菜園でガーデニング

庭として利用できるのは、地面そのものばかりではありません。空間を上手に使うことで利用方法も広がります。例えば家庭菜園。野菜にとって日当たりはとても重要な成長の条件になります。しかし、狭い庭で日当たりのいいスペースすべてを野菜で埋めてしまえば、ただの畑のようになってしまう可能性もあります。そこで、野菜の特性を生かして、ポールやラチスフェンスのように立体的に扱ってあげるだけで、庭にひと味違ったおしゃれな景色を作ることもできます。しかも、立体的にしたてることで、日当たりにも恵まれ、庭を仕切る効果から、空間に層を作り、変化に富んだ庭を作ることができるでしょう。

◆水辺をつくる

水辺は色々な素材や質感と調和して、私たちにたくさんの表情を見せてくれます。そんな水の揺らめきや清涼感に癒され、小さな自然そのものを自宅の庭で楽しむのはいかがですか。「池を造る」というとすごく大がかりな工事を連想するかもしれません。しかし、現在は、防水シートの良いものが出回っているので、簡単に美しくて楽しく、環境にやさしい水辺を自分の手で造ることができます。ポイントは自然を庭に再現することです。できるだけ自然環境に近い生態系をつくることで、手入れが楽で自然の醍醐味が味わえる池ができます。このように生態系の循環を利用してつくった池をビオトープ池といいます。図7は庭の片隅に作ったビオトープ池の例です。その池では、水鳥が羽を休めにくることもあれば、図8のようにトンボの羽化の瞬間を見ることができます。

「チェックポイントと簡単お手入れ」

◆テラスをつくる

「チェックポイントと簡単お手入れ」手入れも面倒だし、どうせなら部屋を広げたいと考える人もいるでしょう。でも増築のような大げさな工事はちょっと・・・と躊躇される人も多いのではないでしょうか。
最近、エクステリアの建材メーカーが、まるで部屋のように活用できるさまざまなコンセプトのテラスをユニットで発売しています。従来のサンルームユニットとは違い、使用目的に合わせて、組み合わせやすくなっています。例えば、隣家や道路までの狭い空間をいっぱいに活用できるように明かりや風通しを確保できる目隠しのついたものや、屋根付きの庭のように使えるものは人気が高いようです。図9は前面のパネルにある腰壁が目隠しとなっている上に、内部日除けやロールスクリーンが取り付けられるようになっています。前面以外の部分に戸をつけてクローズできるようにもなるので、ちょっとした家具を置くことができます。また、床材もウッドデッキ仕様やタイル土間仕様と選べるようになっているものもあります。ペットと遊ぶ、趣味を楽むなど、目的や予算に合わせてユニットを組み合わせることができるので、見た目も使い勝手も従来のものよりもよくなっています。

このようにちょっとした工夫やアイデアで、庭づくりにはいろいろな可能性があります。もっと快適な暮らしに庭をおおいに活用してみましょう。

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