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通信講座No.012 「お隣の視線が気になりませんか?」

講座No.012-1 「目隠しの方法」

窓越しにお隣の人と目線が合うのは、お互いに気まずいものです。たまたま窓の位置がお隣と重なっている場合や、敷地の形態上やむなくといった場合にこのようなことが起ります。また、都市部の場合、限られた空間に庭やアプローチを作ることも多いので、街路からすぐ玄関だったり、部屋の窓だったりということもあるでしょう。玄関を開けたときに、道行く人と目が合ったり、家の中が丸見えになったりするのは気持ちの良いものではありませんし、せっかく部屋でくつろいでいても、道行く人が家の方を向く度に覗かれているような心地では落ち着けません。そうかといって、雨戸やカーテンを閉めたままでは人にも家にとってもよくありませんが、玄関や部屋の位置を変えるのは簡単にできるわけではありません。
この問題を解決するのが目隠しです。例えば、フェンスを目隠し効果のある形状のものにしたり、最近いろいろ発売されている採光・採風が可能になった目隠し用パネルを使ったりと方法もいろいろあります。まず、目隠しのポイントについて説明しましょう。

◆道路からの目隠し

目隠しの方法特に一戸建て住宅の場合は、開口部の取り方とプライバシー確保のバランスは方位に大きく関係していますので、道路からの目隠しは重要になります。南側に道路がある家のほとんどは、リビングなどくつろぎの空間を道路側に配し大きな窓をとることが多いため、外部の視線が気になるケースも多々あるからです。図1は、道路と家の敷地が同じレベルの場合、道路からの視線を完全に遮るには、高さ約1,600mm以上の目隠しが必要になることを示しています。しかし、高さ1,600mmの目隠しをつくることは現実的ではありません。道路と建物の距離にもよりますが、高さのある目隠しは圧迫感があるうえに、風力や地震に対しての強度の確保も重要な問題となり、さまざまな制約が生じます。実は、この道路側から見たときの建物の外観はファザードと呼ばれる、建築デザインの面ではとても重要な要素で、その建物のもっとも見せ場となる「顔」ともいえる部分です。その為、ただ単に「目隠しをしました」というよりは、デザイン性を取り入れた方法で対処する必要があります。フェンス、植栽などの外構と建物のコーディネートのほか、街並みとの調和もよく考え、まとまりのあるファザードを作るよう目隠しをしましょう。特に、目隠ししたい部屋の用途や建物とのコーディネートは、重要なポイントです。

◆庭の目隠し

限られたスペースである庭は有効に使いたいと誰もが考えています。最近は、単なる観賞本位の庭ではなく、住む人のライフスタイルに対応した「使う庭」が増えていますのでなおさらです。特に都市部では、決して広くはない庭を有効に使うことは重要です。それには、周囲を気にせず庭に出やすくすることが大切なポイントになります。多少囲われた空間を作ることで、リビングの延長のように庭を使うことも可能になります。

◆浴室・洗面脱衣室の目隠し

浴室や洗面脱衣室の窓は磨りガラスになっていることがほとんどで、外が見えることはありません。しかし、しっかりとした目隠しをすれば、窓を透明にして坪庭を眺めながら湯船にゆっくりつかるということも可能になりますし、朝の清清しい光が注ぐ中での洗面は気持ちのよいものになるはずです。目隠しも工夫次第で、生活空間をより豊かにすることができます。

◆裏庭の目隠し

物置、物干し、ゴミ置き場など、生活の外部機能を維持した空間は住む人以外には見せたくないスペースです。これらの景観上よくない物を上手に目隠しすれば、庭や建物の外観アップにも繋がります。作業場でもあるこれらのスペースの動線を妨げないで、庭や建物に溶け込ませるような工夫がポイントです。

◆窓同士の目隠し

図2のように、気になる視線の高さがそれぞれ違いますので、それによって目隠しの位置や大きさを変えなければいけません。相手に不快感を与えずに快適なプライベート空間を確保できるような目隠しづくりがポイントです。

目隠しの方法

以上のように、目隠しする場所によって注意すべきポイントは変わります。
また、目隠しの方法によっては通気を遮ったり、侵入犯などに隠れやすいスペースを与えてしまったりということになりかねません。通気を遮ることは、建物を傷める原因になりかねませんし、完全に視線を遮ることは、侵入犯にとって好都合な状況を与えていることになります。
そこで、通気と防犯のために下記の点に気をつけて目隠しの方法を考えるとよいでしょう。

1.視界を遮らないようなデザインにする。
例えば、格子形状や半透明ポリカパネルなどの目隠しであれば、優しく視線をカットしながらも、人の気配や動きが外に伝わります。格子形状であれば、通気も確保できます。最近は、格子に角度をつけることができて、用途に合わせて目隠しの度合いを変更できるものや、可動式のルーバーになっていて完全に目隠ししたいときと通気を優先するときとで使い分けられるようになっているものもあります。

目隠しの方法
目隠しの方法

2.足がかりにならないようなデザインとする。
せっかく取り付けた目隠しを足がかりに2階へよじ登って侵入されては大変です。もし、足がかりとして2階への侵入を可能にするような形状や場所である場合は、2階の窓など開口部に防犯対策を施すようにしましょう。一般的に、縦格子のフェンスは横格子のものよりも足がかけにくいといわれています。

さらに気をつけたいのが目隠しを取り付けるタイミングです。隣家の視線を遮る目隠しの場合は、いきなりその工事だけを行うと嫌味に感じる人がいるかもしれません。プライベートも大切ですが、快適な住環境には良好なご近所づきあいも不可欠です。何か別の工事などと一緒に行うなどの配慮をすれば、自然な状況がつくれるでしょう。

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