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通信講座No.014 「雨戸の締り具合の悪いところはありませんか?」

講座No.014-2 「自分でできる雨戸の修繕方法」

前講座では、雨戸の不具合をチェックするポイントと日頃のお手入れ方法について説明しました。
実際に気付いた不具合は、放っておかずに必ず対処するようにしましょう。いきなり雨戸を全部取り替えるのではなく、まずは部分的な補修で改善できるか自分でチャレンジしてみてもよいでしょう。
そこで、今回は比較的簡単に出来る修繕方法について説明します。

◆木製敷居を取り替える

DIYに慣れていて大工道具などもある程度揃っている人であれば、チャレンジしてもよいでしょう。その際、敷居溝が加工された「一本引き」という材料をホームセンターなどで購入して利用すると便利です。購入の際は、既存の敷居の長さや幅、溝の深さ、大きさなどを測ってからなるべく同じ寸法のものを探すと作業がより効率的になります。
まず、既存の敷居を外します。一般的に、木製の敷居はネジあるいは釘で正面から固定して、釘隠しに木ダボ(図1-2)を打ち込んであります。そこで、木ダボの位置を探して、ネジの場合は外して、釘の場合はバールを使って外します。

「自分でできる修繕方法」

「自分でできる修繕方法」 戸袋がある場合は、その中まで敷居が一体になっているため、本来は敷居全体を取り替えることが望ましいといえます。継ぎ目をきれいに仕上げないと、雨戸の開閉がスムーズにいかない可能性がでてくるからです。しかし、それは作業を難しくさせ、手間も掛かります。そこで、ここでは図3のように戸袋の手前で敷居をL型に切断して継ぐ方法(相欠け継ぎ)で行います。こうすることで、継ぎ目がきれいに加工しやすくなります。
新しい敷居を図3のように既存のL型の切断面にぴったり合うようにカットし、既存の溝と一直線になるように新しい敷居の溝を調整します。溝はサンドペーパーで滑らかに整えます。溝に水抜き用の穴を開けておくと水が溜まりにくくなります。また、既存の落とし錠などに合わせて、錠穴も設置します。新しい敷居は、横から家に釘打ちします。
最後に塗装をして仕上げます。ただし、オイルステインなどのように木材に浸透するタイプの塗料以外を使うときは、溝や雨戸があたる部分への塗装は避けたほうがよいでしょう。浸透せずに塗膜を作るタイプの塗料は、擦れることで剥がれやすくなります。特に、剥がれた塗料が戸車に付くと不具合の原因にもなります。注意しましょう。

◆戸車の出方を調整する

戸車の出方が不揃いだと図4のように雨戸がレールと平行にならず、スムーズに動きません。戸車についている調整ネジ(図5)を回して、戸車を上下に動かして(図6、図7)平行にします。調整するときには、強風時のはずれ防止のために雨戸が上レールに10mm程度入り込んでいることを確認してください。

「自分でできる修繕方法」

「自分でできる修繕方法」

◆戸車を交換する

戸車が破損、または磨耗している場合は交換することで、スムーズに開閉できるようになります。一枚の雨戸についている全ての戸車を同時に交換するようにしましょう。ホームセンターやインターネットでさまざまな戸車が販売されているので、自分の家の雨戸の品番を確かめて適応したものを購入しましょう。
まず、雨戸を外して、横に立てかけます。次に、図8のように木片を当てて雨戸を傷めないよう古い戸車のネジの両側を金槌で交互に叩いてはずします。新しい戸車を下側から差込み、戸車を傷めないようにローラー部分を避けて両側を交互に叩いて入れ込みます。(図9)

「自分でできる修繕方法」

◆落とし錠と鍵穴の位置を調整する

落とし錠がかかりにくいときは、落とし錠のロック棒と鍵穴がずれていることが考えられます。
まず、図10のように落とし錠の両側のネジを緩めます。次に、図11のように飛び出しているロック棒を押しながら、落とし錠を左右に動かして鍵穴の位置を確認します。ロック棒が鍵穴に入ったら、その位置で落とし錠の両側のネジを締めてしっかり固定します。

「自分でできる修繕方法」

「自分でできる修繕方法」メーカーや商品によっては、落とし錠が固定されて動かないタイプがあります。そのような場合は、図12のようにレールについている鍵穴プレートのほうを動かして、落とし錠の位置に合わせます。鍵穴プレートを留めているネジはゆるめるだけで、はずさないようにします。鍵穴にドライバーなど細いものを差し込み、鍵穴プレートの位置をずらして調整します。落とし棒と鍵穴の位置が合ったところでネジを締めてプレートを固定します。

◆はずれ止めを調整する

雨戸の脱落を防止するために、はずれ止めがついています。しかし、はずれ止めの高さが合っていないと、雨戸がスムーズに動かなかったり、外れやすかったりと不具合が生じますので高さを調整しましょう。
はずれ止めはメーカーや商品によってことなりますので、取扱表示を確認してください。図13と図14は、はずれ止めに調整用ピースが付いているタイプです。このような場合は、調整ピースを少しずつドライバーで回すだけなので簡単に調整できます。

「自分でできる修繕方法」

以上が、一部の部材を交換したり、調整したりと比較的簡単に出来る対処方法です。
メーカーや商品によって、上記のように調整や交換ができない場合もあります。構造に違いがある場合は、商品に付属している説明書や注意書き事項を確認しましょう。また、古いアルミ・鋼板雨戸の場合は、交換可能な部品がなかったり、ネジがつぶれていたりすることもあるでしょう。そのような場合は、無理して部材を傷めないよう信頼できる工務店やリフォーム業者に相談することをおすすめします。

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