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通信講座No.002 「瓦漆喰の手入れは行っていますか?」

講座No.002-2 「自分でできる瓦屋根のチェック方法と簡単な修繕ポイント」

前講座で説明したとおり、瓦屋根の定期的な手入れにかかせないのが、瓦漆喰の塗替えです。
漆喰は、環境にもよりますが10年位で落ち始めます。漆喰が剥がれ、瓦がしっかりと固定されない状態では、瓦がずれやすくなり、少しの衝撃で瓦が落ちる危険な状態に身を置くことになります。また、激しい雨の中で内部に水が入りやすく、ルーフィングや野地板が傷みやすくなり、ひいては雨漏りにつながりかねません。瓦(粘土瓦)そのものの寿命は、他の屋根材に比べて倍以上長く、40~50年ももつといわれています。せっかくの素材を無駄にしないためにも、定期的に点検し、適切な手入れを行うようにしましょう。
漆喰を含む瓦屋根全体の点検のポイントは次のとおりです。

「自分でできるチェック方法と簡単な修繕ポイント」

① 陸棟(ろくむね)部分

・冠瓦やのし瓦がずれていないか。
・雨戸瓦が剥がれていないか。
・漆喰が剥がれたり、変色していないか。

② 鬼瓦部分

・傾いていないか。
・隙間がないか。

「自分でできるチェック方法と簡単な修繕ポイント」

③ 隅棟部分

・冠瓦やのし瓦がずれていないか。
・雨戸瓦が剥がれていないか。
・漆喰が剥がれたり、変色していないか。

「自分でできるチェック方法と簡単な修繕ポイント」

④ 隅鬼瓦部分

・隙間がないか。
・傾いてないか。

「自分でできるチェック方法と簡単な修繕ポイント」

⑤ 袖部分

  

・袖瓦の並びが曲がっていないか、ズレがないか。

「自分でできるチェック方法と簡単な修繕ポイント」

⑥ 谷部分

・谷の板金が変色、または錆びていないか。
・谷と雨樋の連結が悪くないか。

「自分でできるチェック方法と簡単な修繕ポイント」

⑦ 軒先部分

・軒瓦が樋より飛び出していないか。

⑧ 屋根平部分

・ずれていないか。
・瓦が割れていないか。
・コケなどがはえていないか。

「自分でできるチェック方法と簡単な修繕ポイント」

⑨ 壁際部分

・ずれていないか。
・瓦が割れていないか。
・コケなどがはえていないか。

「自分でできるチェック方法と簡単な修繕ポイント」

「自分でできるチェック方法と簡単な修繕ポイント」以上の9箇所を定期的に点検し、瓦のズレが生じる前に手入れをすることが、大がかりな工事にならないためのポイントです。
屋根に上れば、図9や図10のように留付けされていない部分の瓦を外して、下地の状態を確認することができます。高所での作業になりますから、決して無理をせず信頼のおける業者に頼んで点検してもらうことをお薦めします。多くの業者が無料の屋根診断を実施しています。その際、必ず写真を撮ってもらい、口頭だけでなく写真で確認しましょう。
点検で漆喰が少し剥がれているくらいで、瓦のズレがなければ、ホームセンターなどで屋根用漆喰を買ってきて補修を施せば、応急処置としては可能です。但し、緊結線の切れや、全体的に緩みやズレが見られるようであれば、漆喰の補修は一時しのぎに過ぎません。一度、業者に相談して、ちゃんとした見積りをとって将来の補修計画を立てて置くと良いでしょう。
漆喰の補修の際に注意するのは、漆喰の代わりに樹脂系の接着剤やコーキングで間に合わすことは、やめましょう。将来、葺き替えて瓦を廃棄するのであればよいですが、そうでないならば樹脂系接着剤やコーキングが取れずに再利用できなくなる可能性があります。 また、樹脂系やコーキング剤で塞いでしまうと、万が一、雨が入った場合に、外に抜けにくくなり、その為に雨漏りを起こすこともあります。

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