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通信講座No.016 「照明器具が汚れていませんか?」

講座No.016-3 「本格的照明リフォームのポイント」

照明器具の進歩は、人間の生活を大きく変えてきたといっても過言ではありません。自然光しかない原始の時代はともかくとして、ロウソクやランプなどのわずかな光の中で生活をしてきた昔の人たちからは、考えらない生活を私たちは手にいれています。いつでもどんな時も明るく照らしてくれる照明器具は、生活にはなくてはならないものです。
しかし、今その照明の使い方を大きく見直すときが来ています。地球温暖化抑止対策のひとつとして、世界がCO2排出削減の目標に向かって動いています。器具の生産及び照明のエネルギー(電気)供給を化石燃料に頼っている今、消費を抑えることが何よりも大切となってきます。ちなみに、家庭で消費される電力では、照明器具の順位が図1で示すとおり第3位です。例えば、1ヶ月の電気代が10,000円だとすると、照明には1,600円も払っていることになり、年間にすれば、19,200円にもなるということです。

「本格的照明リフォームのポイント」

そこで、今回は照明のリフォームをする際に、ぜひ考えたい省エネをポイントに説明しましょう。

照明の省エネといえば、だれもが思いつくのがLED照明ではないでしょうか。テレビコマーシャルをはじめ、いろいろな媒体でLEDの省エネ性能が取り上げられています。
では、LED照明をどのように家庭に取り入れたらよいのでしょうか。まず、LED照明のしくみについて確認しましょう。
LEDは、「Lighting Emitting Diode(発光ダイオード)」の頭文字の略称で、電気を流すと発光する半導体の一種です。これを照明に応用したものがLED照明です。灯火、白熱灯、蛍光灯に次ぐ第4世代のあかりと言われています。急速な技術革新で、シーリングライトからスポットライト、ダウンライト、プラケット、ペンダントなど、家まるごとLED照明でそろえることができるようになってきました。寿命が長く、消費電力が少ない、器具がコンパクト、調光・点滅が自在などの特徴があり、これからの新しい住宅照明として普及が期待されています。住宅用として注目されてきたのは最近のことですが、街ではすでにいろいろなところに使われています。イルミネーションのほかにも、道路信号機、バス停などの表示板、自動車のブレーキランプ、テレビやパソコンなどの電源状態表示など、毎日目にしているはずです。また、LED照明は熱線や紫外線がほとんど含まれていないため、絵画などの美術品や花・植物などを傷めることがなく、展示用のあかりとしても用いられています。

「本格的照明リフォームのポイント」 光色や演色性も種類が豊富になってきました。LEDの発光色は、基本的にLEDチップに使われる化合物によるもので、半導体を構成する化合物によって放出される光の波長が異なり、光色の違いとなります。光色によって照明の明るさ感が違うことは、前講座で説明したとおりです。図2は光色を数値化した色温度でLEDを含むさまざまな光源をグラフ化したものです。このグラフを見ると、電球色LEDは、電球形蛍光灯(電球色)よりも白熱灯に近い暖かさを感じるあかりだということがわかります。つまり、LED照明は輝度が非常に高く指向性が強いため、まぶしいイメージがありますが、実際は暖かみのある光色だということです。白色LEDでさえ、高い演色性が特徴である3波長形蛍光灯に近いのです。食卓の上やくつろぎを優先させたい空間には高演色タイプ、読書や勉強部屋などには照度が高いタイプ、というように特性を活かして使い分けることも可能です。ただし、LEDは複雑な生産工程を経るため、まだまだ個体差があります。また、多くの場合が青色LEDに蛍光体を塗布して光色を合成しているため、蛍光体の量にもばらつきが発生します。これらの複合的な要因で、LED照明の明るさや光色、演色性には個体ごと及びメーカーごとに若干のばらつきや差があります。カタログ表記やスペックは、あくまでも目安と考えたほうがよいでしょう。図3は、省エネ度と経済性の目安をまとめたものです。参考にしてください。省エネ性の高さを活かして長時間点灯することの多い常夜灯や足元灯、玄関のポーチライト、外構照明、長寿命を活かしてメンテナンスが大変な高い天井のシーリングライト、指向性の高さを活かしてダウンライト、熱線を出さないので手元を照らす読書灯のようなスタンド照明などいろいろな使い方ができます。LEDのコンパクトさがそのまま活かされた薄型照明器具や浅いダウンライト、柱・天井・ドアなどの部材に組み込んだ使い方など、デザイン性やインテリア性の高い空間づくりも可能です。調光可能型もありますので、シーンに合わせた空間の演出ができます。

「本格的照明リフォームのポイント」

このように、普及率が高まるにつれ価格も、環境への影響や電気代、取替えランプ代などを考えると経済的なメリットもだいぶ感じられるようになってきました。図4は、ある照明メーカーが買い替えの経済的メリットと環境貢献度を示したものです。本格的リフォームの際はぜひ参考にしてください。

「本格的照明リフォームのポイント」

それでも、LEDは予算的に難しいと思われる人におすすめしたいのが、長寿命蛍光灯器具です。
電球形も丸形もありますので、ダウンライトやシーリングライトにも使えます。自在に調光可能なものや、明るさを検知して自動調光するもの、生体リズムに適した光と音で目覚ましセット時間の30分前から、徐々に明るくするものなど、機能も充実した製品もたくさんあり、デザインも豊富です。図5はある照明メーカーが示した長寿命蛍光灯へ買い換えるメリットです。LEDと比べても遜色のないほど省エネ性が高いことがよくわかります。特に、白熱灯からの買い替えは、器具代も含めて2年後には、お得になるほどです。

「本格的照明リフォームのポイント」

その他にも、Hfランプ(高周波点灯専用ランプ)用インバーター式蛍光灯器具も省エネ効果の高い製品です。インバーター式は、点灯がすばやく「ジー」という音も少ないうえに、蛍光灯特有のチラツキを抑えて目に優しく、同じ電気代で明るさが約1.7倍とメーカーは省エネ性を示しています。もちろん調光可能なものもありますので、空間の演出と節電が自在にできます。

このように、照明による省エネは予算に合わせていろいろ組み合わせができるようになっています。ぜひ、照明を工夫して快適な住まいづくりにチャレンジしてみましょう。

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