ちょっと本格的なDIY講座~住まいの学習館(通信講座)~

住まいに関する知恵や技術を学ぶことが出来る通信講座や体験イベント情報を紹介

通信講座No.018 「じゅうたんが磨り減っていませんか?」

講座No.018-3 「本格的じゅうたんリフォームのポイント」

本格的じゅうたんリフォームをする場合、たかがじゅうたんのリフォームと安易に考えず、快適な住まいづくりの重要ポイントと考えて検討するようにしましょう。床材選びは、住まい方を左右するといっても過言ではありません。快適な住まいづくりのためには、どんな床材が自分の家族やライフスタイルに合っているのか、じゅうたんや他の床材の長所と短所をよく比較して考えることが必要です。将来の住まい方やリフォームの資金計画も加味して考え、無理・無駄のないリフォームを心がけましょう。

そこで、今回は本格的にじゅうたんリフォームをする際のポイントを、木質フローリング材と比較しながら説明しましょう。

◆安全性による比較

安全性の確保には、さまざまなポイントがあります。

□転倒事故防止

本格的じゅうたんリフォームのポイント家庭での事故原因の上位に上げられる転倒を防ぐには、図1が示すようにじゅうたん(カーペット)の方が木質フローリング材よりも優れているというデータがあります。 したがって、小さなお子さんや高齢者のいるご家庭では、じゅうたん(カーペット)を床材に使用した方が、安全性が高い住まいといえます。また、すべりにくい床材は脱臼や骨関節炎への危険性が少なくなりますので、室内犬のいるご家庭にも適しています。ただし、木質フローリング材でも材質や仕上げによってすべり指数は異なりますので、材質や仕上げの選択によって安全性を高めることは可能です。一般的に、比較的にやわらかい樹種(パイン材や杉材)で樹脂塗装がされていない無垢材が木質フローリングでは滑りにくいといわれています。

□生理的疲労・負担

生理的疲労は素材によって異なります。図2は、床材の種類ごとに心拍数の増加率によって生理的疲労を示したものです。このデータによると、コンクリートよりも木質フローリング材が、そして木質フローリング材よりもじゅうたん(カーペット)の方が、疲労が少ないという結果になっています。足腰への負担を避けたい高齢者やペットのいる家庭では、じゅうたんがもっとも安全性が高いということになります。

本格的じゅうたんリフォームのポイント

□その他

図3は、校舎の建築材料を木造とRCに分けた場合、それぞれの理由で欠席した児童数の割合を示したものです。このデータによれば、木造校舎の児童の方が、インフルエンザや病欠、そして不登校児童も少ないという結果になっています。これだけで、木が健康を促すとはいえませんが、可能性のひとつには考えられるといえるのではないでしょうか。

本格的じゅうたんリフォームのポイント

◆断熱性・保温性による比較

断熱性や保温性は、素材の熱伝導率の影響が大きく、図4や図5のような伝導率の違いが図6や図7のように体感温度の違いとなります。図からもわかるように、木質フローリング材よりもじゅうたん(カーペット)の方が、断熱性能に優れており、木質フローリング材でも密度の小さい樹種の方が断熱性能に優れています。また、同じじゅうたんでも、素材によって断熱性は異なり、アクリルよりもウールの方が優れています。したがって、熱伝導率の低いじゅうたんの床を木質フローリング材にリフォームすると、冬の寒い時期は足元が今までよりも冷たく感じることになります。CO2排出量の削減が国際的課題となっている今、無駄なエネルギー消費をさける工夫はリフォームをする時も考慮すべきポイントです。住まいの断熱性能は、床材だけで決まるわけではありませんので、リフォーム業者とよく相談して、予算や将来のリフォーム計画に合わせて、地球にも住む人にもやさしい材料と施工の選択を心がけましょう。断熱については、次の講座で詳しく説明します。

本格的じゅうたんリフォームのポイント

◆防音性による比較

日本カーペット工業組合によると、英国の建設省は床部分で発生する大半の衝撃音は、床をカーペット敷きにすることによって解消するという調査報告書を公表しているそうです。図8は、建物の2階床面(コンクリート)上に敷いた各種床材をタッピングマシンで叩き、その音を階下の騒音計で測定、コンクリート床を直接叩いた時に比べてそれぞれどれだけ緩和されるかを調べた結果です。

本格的じゅうたんリフォームのポイント

音の伝わり方は、床材だけで決まるわけではありません。床の構造はもちろん、壁のつくりや配管などの設置方法などさまざまな要因が関係します。じゅうたんでも木質フローリング材でも、適切な施工方法と材料を用いれば、騒音を軽減することは可能です。ただし、必要とする遮音性によって費用は変わりますので、部屋の用途やどのくらいの遮音性や防音性が必要なのかリフォーム業者にしっかり相談しましょう。

◆価格とメンテナンス

じゅうたんも木質フローリングも価格は材質・機能によってさまざまですので、予算や好み、ライフスタイルなどに合わせて選ぶとよいでしょう。

本格的じゅうたんリフォームのポイント

以上のように、それぞれの床材に長所と短所が存在します。信頼のおけるリフォーム業者によく相談して、今の住まいの状況と自分や家族のライフスタイルにあったリフォーム方法を選択するようにしましょう。

同じカテゴリーの通信講座をピックアップ

床・壁
床・壁
講座No.008「床がしなったり、ぷかぷかしている所はありませんか?」
講座No.010「外壁の塗装にひび割れはありませんか?」
講座No.017「壁のクロスが黄ばんだり、めくれていませんか?」
講座No.018「じゅうたんが磨り減っていませんか?」
講座No.019「冬に部屋が冷え込んで寒い思いをしていませんか?」
講座No.029「部屋の湿気が多いと思いませんか?」
講座No.032「部屋全体がくすんで、暗く感じていませんか?」
講座No.036「飼っているペットの臭いが気になりませんか?」
講座No.045「あなたの住まいの空気はきれいですか?」
講座No.050「隣の部屋の音や2階の音が気になりませんか?」
講座No.053「左官壁がボロボロに落ちて困っていませんか?」
講座No.061「外壁のペンキ塗り替えはいつしましたか?」
講座No.066「床クッションシートが傷んでいませんか?」
講座No.067「家の中、全体が薄暗いと感じませんか?」

自然素材主義パートナー紹介