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通信講座No.002 「瓦漆喰の手入れは行っていますか?」

講座No.002-3 「深刻な状況の対処方法と瓦屋根リフォームのポイント」

点検の結果、漆喰の補修ではすまない場合、次のような状況が考えられます。

①棟回りや壁との取り合い部分の積み直し

漆喰が剥がれ落ちて、のし瓦がボコボコしたり、棟回りがゆがんでいる場合は、積み直して緊結線も結び直して瓦漆喰で固定します。

②屋根の葺き直し、又は葺き替え

棟回りなどの一部の問題ではなく、瓦屋根全体に緩みやズレが見られる場合や、下ぶきのルーフィングの劣化が見られる場合は、屋根全体に手入れが必要です。
その方法としては、現在の瓦に劣化がなければ再利用し、下ぶき、瓦を葺き直す方法と、新しい葺き材に葺き替える方法です。最近では、同じ粘土瓦ではなく、手入れが楽で、軽い葺き材の金属瓦や新建材の瓦に葺き替えるのが一般的です。

それぞれの場合のリフォームポイントは次のようになります。

①棟回りなどの積み直し(図1、2、3、4)

棟などを積み直す場合は、のし瓦の段数や棟などの長さにより価格が変わります。少しでも安く、なるべく費用を掛けずに、と誰しも願うところですが、中途半端な積み直しは、根本治療にならずに結果としてお金の無駄遣いになってしまうことが多々あります。しっかりと根元から積み直すことが大切です。特に雨漏りがしている場合は、一部を外しただけでの原因の特定は難しいので、なるべく広範囲にしっかりと処置することが重要となります。工事の様子は、工程写真として記録してもらうとより安心できます。

「深刻な状況の対処方法と瓦屋根リフォームのポイント」

②屋根の葺き直し

葺き直しは、屋根全体の瓦を下ろして、下ぶきから葺き直します。野地板の具合によっては、野地板の張り直しも必要になります。谷部分の板金も取替えます。ヒビが入っている瓦や割れている瓦はその部分だけ同等品と交換してもらいましょう。葺き直しの見積りは、㎡単位の単価で出されているのが一般的のようです。但し、棟回り、谷回り、壁際取り合い部分は、のし瓦や冠瓦など、葺き方も留付けも桟瓦の部分とは違いますので、その長さ及びのし瓦の段数によっての単価で算出されていることが多いようです。ルーフィングがどんなものか(メーカーや厚さなど)瓦桟がどんな材木でどのくらい使われているのかも確認するとよいでしょう。工事中は、既存の状態、瓦を撤去した状態、既存の野地板の状態、野地板を補修した(又は張り直し)部分、新しい下ぶきを葺き直した状態、瓦残を打ち直した状態、瓦を葺き直したところ、瓦の留付け(緊結)の様子が工程写真として撮影されるのが一般的です。修繕費用も大きく、家にとって重要な部分である屋根です。金額の違いだけではなく、保証の有無や保証内容、保証年数まで確認して、信頼のおける業者に頼むことが大切です。

③屋根の葺き替え

屋根全体の修繕が必要な場合、既存の瓦材を葺き直すのではなく、新しい屋根材で葺き替えるのもひとつの方法です。大きな地震が起きた場合、屋根材が軽ければ心配の材料がひとつ減ると言っても過言ではありません。この機会に葺き替えるかどうか、見積りしてもらうのもひとつの方法でしょう。瓦屋根と比べると、大抵の屋根材が軽いと言えます。最近は、化粧スレート葺きと違う屋根材がいろいろあります。以前からあるガルバリウム鋼板の平葺や瓦棒葺よりも、瓦のように重厚感がありながら、粘土瓦はもちろん化粧スレートよりも軽く、天然石が吹き付けてあるので色持ちが良い金属系の屋根材や、石綿を使わずに耐久性の高い新建材の屋根材もあります。色や形もいろいろですので、それぞれの特徴、耐久年数、実績、メンテナンス性など、よく説明を受けて決めることが大切です。屋根材を替えると軒先の収まりが既存の雨樋に合わず、交換が必要になる場合もあります。よく確認しましょう。保証は、製品保証と施工保証に分けてされる場合が多くあります。何をどのようにどのくらいの期間保証してもらえるのか、しっかりと確認しましょう。

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