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通信講座No.020 「台所の流し台回りが古くなり、汚くなっていませんか?」

講座No.020-1 「台所の流し台回りが古くなり、汚くなっていませんか?」

キッチン掃除のポイント毎日使うキッチンは、食べ物を扱うこともあり、どこの家庭でも比較的こまめに掃除をしているものです。しかし、水や火を使うキッチンは住宅の中でも消耗し劣化が進行しやすく、10年~15年も経つとなんとなく古びて汚く見えてきたり、臭いが気になるようになったりしてきます。
また、食べ物を扱うので清潔なはずと思い込んでいるキッチンは、実は、トイレよりも菌に汚染されています。花王の最近の調査によれば、家庭内で大腸菌群がいちばん多かった場所は何とキッチンまわりで、特にシンク、台拭き、流しの排水口のゴミ受けなどでは、食中毒や感染症の原因となり得る黄色ブドウ球菌や緑膿菌も検出されました。図1(出展:厚生労働省・平成21年食中毒統計調査)からも分かるように、食中毒は思った以上に家庭で多く発生しています。菌が繁殖する条件は高い温度(20~30℃)に高い湿度(70~95%)です。一般的に、梅雨時から夏にかけて、菌が繁殖しやすい季節になりますが、現在の高断熱・高気密の家では、冬でも20℃以下にならないこともありますので、注意が必要です。
見た目だけではなく、健康のためにもキッチンはきれいにしておきたいものです。
古いからとあきらめる前に、まずは、もう一度掃除をし直してみましょう。清潔で、臭いもなく、見た目もキレイになれば、古くなったキッチンも気持ちよく使えるはずです。

そこで今回は、キッチン掃除のポイントを部位と程度に分けて説明しましょう。

◆キャビネット周辺

□ふだんの掃除

カウンターなどを拭くついでに、扉を水拭き、から拭きします。
カビ予防のために、扉を開け放して風を通します。

□ていねいな掃除

ぬるま湯を薄めた台所用中性洗剤を布につけて拭きます。取っ手や細かい部分は、割り箸に布を巻きつけたものに、洗剤をつけてこすります。
お湯を固く絞った布で、洗剤成分を拭き取り、から拭きします。

□さらにていねいな掃除

キャビネット内部のものを全部出し、レールブラシで隅々までゴミを取り除きます。台所用中性洗剤を含ませて、固く絞った布で汚れを拭き取ります。こびりついた汚れがあるときは、クリームクレンザーでこすります。
洗剤成分が残らないように水拭きしてから、から拭きします。
中にものを戻すときには、調理器具やボトルの底なども拭いておきます。
引き出しトレーなどのプラスチック製品には、使っているうちに縞模様のような汚れがつくことがあります。これは、静電気によるホコリが原因です。引き出しトレーも中のものを全部出し、台所用中性洗剤を含ませたスポンジで洗います。仕切りの隅は歯ブラシや綿棒を使うと便利です。洗剤成分が残らないように水洗いし、乾いた布で水気を拭き取ります。

◆シンクまわり

□ふだんの掃除

キッチン掃除のポイント台所用中性洗剤をつけたスポンジで磨いて洗い流してから、から拭きします。
排水口はこまめにゴミを捨て、台所用中性洗剤をつけたスポンジで、ゴミ収納バスケットや、排水口を洗い流します。

□ていねいな掃除

ステンレスの曇りは、水道水中の成分から発生する水垢が原因なので、スポンジにクリームクレンザーをつけて磨きます。水拭きをしてから、から拭きします。
菊割れゴムなどを排水口からはずし、ぬらしたスポンジに台所用中性洗剤を含ませてこすり洗いします。
ゴミ収納バスケットは、スポンジで洗ってから歯ブラシで網目をこすり洗いします。
排水トラップを抜き、歯ブラシでこすり洗いします。裏側の部分も忘れずに洗いましょう。
排水口の内側も、歯ブラシなどでぬめりをこすり落とします。仕上げに熱湯をかけて消毒します。
水栓金具は、根元にクリームクレンザーをつけて、歯ブラシでこすります。洗剤成分を洗い流し、から拭きします。

□さらにていねいな掃除

シンクとカウンター、カウンターと壁の継ぎ目には、水の浸入を防ぐためにシリコンシール剤がついています。この部分の黒ずみはカビが原因です。割り箸の先に布をまきつけ、住宅用弱アルカリ性洗剤を含ませて、黒ずんだ部分に塗りつけます。
しばらく置いた後、よく水拭きして、から拭きします。
キッチンペーパーに水あかクリーナーを浸して、水栓金具の根元部分にまきつけます。その上から乾かないようにラップで覆って、一晩置きます。翌朝、ラップをはずして歯ブラシでこすり、洗剤成分を洗い流し、から拭きします。ラップのパックは 24 時間以上放置しないように注意しましょう。
水栓金具の先端についている水はね防止キャップの中には、水道水中に含まれる不純物を取り除くための網が入っていますので、ゴミを取り除きます。キャップを左に回してはずし、キャップの中に入っている網を歯ブラシでこすります。ただし、製品によって形状などが異なりますので、取扱説明書を確認してからにしましょう。

◆カウンター(キッチンパネル、ステンレス、タイル)

□ふだんの掃除

どんな素材でも絞った布で水拭きし、仕上げにから拭きをします。

□ていねいな掃除

ステンレスの場合は、ぬらしたスポンジに台所用中性洗剤をふくませ、全体にこすります。ぬるま湯につけて絞った布で、洗剤成分をきれいにふき取り、から拭きで仕上げます。
人工大理石・メラミンの場合は、柔らかい布かスポンジに台所用中性洗剤を含ませ、こすり洗いをします。水拭き、から拭きで仕上げます。

◆壁(キッチンパネル、ステンレス、タイル)

□ふだんの掃除

調理が終わったら、固く絞った布で拭いて、仕上げにから拭きをしましょう。

□ていねいな掃除

キッチンパネルの場合は、柔らかい布に台所用中性洗剤を含ませて拭きます。水拭き、から拭きの順に仕上げます。
ステンレスの場合は、スポンジに台所用中性洗剤をつけ、全体をざっとこすります。表面に筋状のヘアライン(磨き方向)がある場合は、ラインに沿って均等の力でこすってください。ぬるま湯につけて絞った布で洗剤成分をふき取り、から拭きして水気を拭き取ります。
タイルの場合は、キッチンペーパーを壁にあて、油汚れ用の弱アルカリ性洗剤をスプレーして湿布します。汚れが浮いてきたらスポンジでこすります。
タイルの目地にしみこんだ汚れは、クリームクレンザーをつけた歯ブラシで磨きます。目地にカビが付着している場合は、割り箸に布を巻きつけ、台所用中性洗剤をつけてこすります。ぬるま湯で絞った布で洗剤成分を拭き取り、から拭きして水気を取ります。

◆コンロまわり

□掃除の際の注意点

コンロのお掃除の前には、必ずガスの元栓を締めてください。
掃除が終わったら、ちゃんと点火するか確かめてください。バーナーキャップを正しい位置に載せないと、点火しないことがあります。

□ふだんの掃除

コンロが温かいうちに絞った布でふき取り、さび防止にから拭きで仕上げます。
魚焼きグリルは温かいうちにお湯をかけながら、台所用中性洗剤をつけたスポンジで洗います。洗剤成分を洗い流し、水気を拭き取ります。フッ素コーティングされている部分は、クリームクレンザーや固いスポンジでこするとコーティングがはがれてしまうことがありますので、気をつけましょう。
調理とおそうじをセットにする習慣をつければ、においが残らずお手入れもラクです。

□ていねいな掃除

ゴトクや汁受け皿は、シンクに置いたポリ袋の中か、排水ふたで栓をして、35 ~ 40 ℃のお湯をため、台所用中性洗剤を溶かして 5 ~ 10 分つけておきます。汚れが緩んだら、スポンジか歯ブラシにクリームクレンザーをつけてこすります。お湯で洗剤成分を流し、しっかり水気を拭き取ります。
バーナーキャップは、竹串を穴に差し込んで掃除します。汚れをそのままにしておくと目詰まりを起こして、熱効率が低下したり、不完全燃焼の原因にもなるので危険です。
トッププレートは、スポンジに台所用中性洗剤をつけ、円を描くように磨きます。凹凸のあるところは、布を巻きつけた割り箸を使って、汚れをこすり落とします。水拭き、から拭きで仕上げます。
操作部の軽い汚れは、布に台所用中性洗剤をつけてこすり洗いをします。こびりついた汚れは、ゴム手袋の上に軍手をはめ、指先に台所用中性洗剤をつけてこすります。水拭き、から拭きで仕上げます。

◆レンジフード

□掃除の際の注意点

レンジフードのお手入れは、必ず電源を切ってから行ってください。
製品によって取り外せる部分が異なりますので、作業の前に必ず取扱説明書を確認します。
モーター部分には、水や洗剤を絶対にかけないでください。故障の原因になります。
強い洗剤の「つけ置き」洗いには要注意です。アルミ部分やフッ素コーティングの部品、フード部分の塗装はアルカリ性の洗剤が苦手です。布に含ませて拭く程度ならあとで水拭きすれば大丈夫ですが、長時間付け置きすると、変色したり、塗装がはげたりする可能性があります。

□ていねいな掃除

フィルターを取り外し、ぬるま湯で濡らした歯ブラシか、レールブラシでこすります。
スポンジに台所用中性洗剤を含ませ、仕上げ磨きをします。
ぬるま湯で濡らして軽く絞った布で、フード内部や外側も拭いておきます。

□さらにていねいな掃除

電源を切り、換気扇、シロッコファン、整流板、オイルパックなどを取り外します。
ぬるま湯をかけて汚れをゆるめ、台所用中性洗剤をつけてスポンジで拭きます。
落ちにくい汚れは、歯ブラシにクリームクレンザーをつけてこすります。
取り外せない部分は、ぬるま湯につけて、固く絞った布で拭きます。
しばらく放置してから、台所用中性洗剤をぬるま湯で薄め、固く絞った布で拭きます。
水拭き、から拭きの順で仕上げます。

以上は、一般的な掃除方法です。洗剤に敏感な人や環境に配慮する場合は、せっけん、重曹、酢水、炭酸水を洗剤の代わり使用する方法があります。例えば、重曹は油汚れやほこりに強いうえに、汚れより固く樹脂より柔らかいのでクリームクレンザーのかわりになり、酢水は水垢などのアルカリ性の汚れを落してくれます。さらに、どちらにも除菌効果がありキッチンの掃除にうってつけです。用途や場所によって、使い分ける必要がありますが、人にも環境にも安全・安心な掃除方法なので是非試してみてください。詳しくは、通信講座No.009‐2No.011‐3をご覧下さい。

せっかく掃除したキッチンは、きれいに保ちたいものです。そこで、5つのポイントを実行するようにしましょう。

1.油汚れは温かいうちに
基本は汚れを放置しないことです。コンロやレンジまわりは余熱が残っているうちにサッと水拭きするようにしましょう。
2.ピカピカ水栓金具でイメージアップ
キッチンをキレイに見せるコツは、水栓金具をいつもピカピカにしておくことです。食器を洗ったついでに、水栓金具やシンクをから拭きする習慣をつけましょう。
3.ガンコな汚れはゆるめてとる
ガンコな汚れは、ぬるま湯をかけたり、つけ置きしたりして汚れをゆるめてから、何度かに分けて取り除いてください。
4.必ず換気をする
使用中、使用後は窓を開けたり換気扇を回したりして空気の入れ替えを必ずしましょう。換気扇は、使用中の油煙の拡散を抑え、臭いの沈着を防ぐのに役立ちます。
5.物を減らして収納は70%に
物があふれて雑然としたキッチンは、掃除もしにくく、キレイに見えません。カウンターに置くものは必要最小限、収納は 70 % 以内を目安にしましょう。

さらに、冒頭で説明したように菌が繁殖しやすいキッチンを清潔に保つために、見た目の汚れで判断しないで、こまめに除菌する習慣をつけましょう。除菌のポイントは3つです。
1.1日の終わりにこまめに除菌
漂白と除菌は違います。見た目が汚れてから「漂白」するのではなく、毎日の「除菌」を実行しましょう。調理器具やフキンなどは、塩素系漂白剤に2分程度のつけおきで除菌できます。
2.なまものに注意
生の肉、魚介類、卵などを扱ったあとは、必ず除菌する習慣をつけましょう。
3.除菌の必要性を意識
まな板や食器用フキンだけではなく、台拭き、シンク、調理台、テーブルなどにも除菌を意識しましょう。

尚、塩素系漂白剤の使用が苦手の人には、前述した重曹や酢水を使うことをお勧めします。5倍くらいに薄めた酢水を排水口まわりにスプレーすることで除菌ができますし、まな板には重曹をかけてこすると良いでしょう。重曹は、脱臭剤としても優秀なので、紙袋か、小さな器に入れて冷蔵庫や収納庫に置いたり、排水口のまわりに振りかけたりしても使用できます。

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