ちょっと本格的なDIY講座~住まいの学習館(通信講座)~

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通信講座No.021 「洗面所が汚くなっていませんか?」

講座No.021-3 「本格的な洗面所リフォームポイント」

本格的に洗面所リフォームを計画する際の重要なポイントは、レイアウトと設備機器です。そして、レイアウトと設備機器を決めるためには、自分の住まいや家族のライフスタイルに合っているかどうかをよく検討する必要があります。
本格的な洗面所リフォームポイント最近の洗面所は、洗面だけではなく浴室隣室空間として、脱衣所兼洗濯機置き場など多目的に使われる場合がほとんどです。図1は東京ガスが行った浴室の隣の空間をどんな用途で使っているかの調査です。最も多いのが脱衣所としてですが、洗濯や洗面を含んださまざまな身だしなみ行為などその用途はさまざまです。用途が変われば、必要な設備や使い勝手のよいレイアウトも変わります。
そこで、リフォームの際は、現状の使い方とその使い勝手をよく見直しましょう。不都合があるのであれば、それがどんなことなのか、どうしたいのかを明確にしておくとよいでしょう。まずは、したいことが可能かどうかや予算のことを気にしないで、自分が希望するリフォームポイントをリストにし、優先順位をつけておきましょう。そうすることで、リフォーム業者に相談するときに自分の希望を的確に伝えることができますし、見積りを検討するときに予算に合わせて、内容を追加したり省いたりがしやすくなります。

では、多目的な空間としてどんなことに注意して考えればよいでしょうか。 図1のアンケートの結果を「身だしなみスペース」「脱衣スペース」「家事スペース」の3つの用途に分けて説明しましょう。

◆身だしなみスペース

o収納

歯磨き、洗顔、男性なら髭を剃り、女性ならお化粧をする場所として使われることもあります。歯ブラシや歯磨き粉、タオル類、髭剃り、化粧品のボトル、コンタクト用品など、洗面所にはたくさんの小物類であふれていますので、まずはこれらを収納するスペースを手が届きやすいところに確保します。
小さな物を吊り戸棚や奥行きの深い収納場所にしまってしまうと、取り出しにくくなってしまいます。空いた壁面を使い、小物類だけでなくタオルやティッシュの箱を収納できるようにしておくと便利です。木造の間仕切り壁なら、その厚みを利用する方法もあります。図2と図3は、壁の厚みや空いた壁面を利用する収納棚の施工例です。

本格的な洗面所リフォームポイント

洗面台の上にウォールキャビネットを設置したり、横のスペースにサイドキャビネットを置いたり、空間の大きさに合わせて収納を選択しましょう。ウォールキャビネットには、図4のように昇降機能が付いて、手が届きやすくなっているものもあります。
最近の洗面台のベースキャビネットは、図6のように収納としても機能性が大変アップしています。かつてのボウル下の湿ったイメージとは大きく違った、収納しやすい引き出しタイプが最近は主流です。基本的な間口サイズは60 cmや75cmですが、90 cmや100cmも人気です。扉の色柄も多彩なので家具や浴室とのコーディネートも可能です。寒い季節に使いたい足元温風機などが設置できるものもあります。

本格的な洗面所リフォームポイント

通常は鏡の横に収納が付きますが、鏡裏が収納になった二面鏡や三面鏡はたくさんの小物が片付くうえに、閉じているときの鏡の効果で部屋がすっきり見える効果もあります。図7のように鏡を顔の近くまで引き寄せられてメイク時に重宝する両開き三面鏡もあります。

本格的な洗面所リフォームポイント

oコンセント

髭剃りや電動歯ブラシなど電化製品が増えているにもかかわらず、洗面台まわりに充電用のコンセントが足りないというケースも良く見られます。必要なコンセントの数をチェックし、少し多めに付けておくと良いでしょう。その際にはそれらのコードが邪魔にならないような位置の工夫も併せて行います。洗面台にコンセントがついているものも便利です。

o洗面台

洗面台が高すぎると、顔を洗っている間に手からヒジへと水が流れ、床の上が水浸しになってしまいますので注意して選びましょう。高さは75 cm や80cmが標準です。身長の高い人向けに85 cm や90cmを揃えているメーカーもあります。小さなお子さん用には踏み台などを用意してあげるのも良いでしょう。
メイク用の補助照明付きタイプの洗面台もあります。
洗面台のボウルは、使う目的に応じて素材・サイズ・形状を選びましょう。奥行きは50 cm、60cmが標準ですが、狭いスペースを広く使えるように40cmのものもメーカーによっては発売しています。
洗面用に使用するには、ハンドル混合栓やシングルレバー混合栓でも十分ですが、最近の主流はシングルレバーシャンプー水栓です。サーモ付きや清掃性の良い壁付水栓も便利でお勧めです。

本格的な洗面所リフォームポイント

◆脱衣スペース

o設備

脱衣室は、入浴後に体が濡れたまま居る場所です。内装材は湿気や水に強い建材を選ぶことがポイントとなります。湿気や臭いがこもりやすい場所ですので、消臭効果や調湿効果がある内装材を使うことをお勧めします。
本格的な洗面所リフォームポイント裸で居る場所だということも忘れないようにしましょう。特に、冬場の暖かさ、外からの視線などを考慮する必要があります。寒い洗面所から暖かい浴室へ、そしてまた寒い洗面所へと、身体が急激な温度変化にさらされると、ヒートショックという血圧や脈拍に大きな変化を起こすことがあり、重大な事故に至ることもあります。専用暖房機や床暖房などの設備を取り付けるなど冬場の温度対策も考えておきましょう。セラミックファンヒーターなどを使うためのコンセントをひとつ付けておくだけでも便利です。メーカーによっては、ウォールキャビネットに温風や涼風を出す機械がついたものや換気扇に暖房機能がついたものもあります。

o収納

忘れないでおきたいのが、バスタオルの収納と使った後のタオルの置き場所です。バスタオルは場所をとりますので、頭の上にタオル用棚を作っても便利です。使った後のバスタオルを再度使うのであれば、バスタオル用の大きなタオル掛けも忘れずに付けておきましょう。
小さなタンスを置くスペースを考えてみても良いでしょう。機能だけでなくインテリアのアクセントにもなります。

◆家事スペース

o照明

洗濯モノの汚れがキレイに落ちているかどうかを確認するためには、明るく白い照明器具が必要です。

o収納

洗剤や柔軟剤の置き場所、洗う前の洗濯物を入れて置く場所、乾燥機置き場、外へ干すなら干す場所への移動など、毎日の家事のしやすいようにプランを考えていくことが必要です。
洗濯機の側に、アイロン掛けやたためるような台があると便利です。スペース的になかなか難しい場合は、壁に折りたたみ式のカウンターを取り付けておくこともできます。

以上が、本格的な洗面所リフォームのポインントです。自分の住まい方やリフォームの希望項目と照らし合わせて、快適な洗面所づくりの参考にしてください。
そして、見た目だけではなく、家の健康診断も兼ねたリフォームを心がけるようにしましょう。特に木造住宅の場合、浴室に接した洗面所の床下が腐食していたり、浴室側から水漏れが生じて土台や柱が腐っていたりするケースが多く見られます。放っておけば被害が大きくなったり、シロアリの被害のもとになったり、のちに余計な費用が発生することになりかねません。つい設備を新しくすることばかりに気がとられてしまいますが、普段は見えない部分こそ本格的リフォームでは重要だということを忘れないようにしましょう。

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