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通信講座No.003 「雨の日に雨樋から水が溢れて、バチャバチャ音を立てていませんか?」

講座No.003-2 「雨樋のチェックポイントと簡単な修繕方法」

雨樋は、地震、台風、年月の経過などでズレを生じてくることがあります。それにより、一部分に力が加わって、割れやヒビなども生じます。また、積雪などにより、金具が曲がり、全体の勾配が変わってしまうこともあります。さらに、落ち葉やほこりなどの泥状のものが溜まって流れが悪くなっている場合もあります。
そこで、強い風雨や台風、地震、降雪の後などに、下記のチェックポイントを参考に点検するとよいでしょう。できれば、雨の日に見られることをお勧めします。晴れているときには気付きにくいヒビや割れ、詰まりは、雨が漏れたり溢れたりするので分りやすくなります。

チェックポイント1.軒樋や集水器にゴミや落ち葉などが詰まっていませんか。

気がつかないうちにゴミや泥状のものがたまっていることがよくあります。図1は、壁を這い上がって茂ったツルが軒樋にまで入り込んでしまった状態です。ツルの葉やほこりなどが軒樋にたまり、雨水が流れなくなっています。図2は、庭の植木の落ち葉が集水器に溜まってしまっています。図3は、勾配の変化で流れが悪くなった曲がりの部分に泥やホコリがたまってしまっています。これらの状況は、雨水が流れないで雨樋からあふれ出るだけではなく、樋全体に負担をかけることとなり、さらに他の部分を傷める原因にもなります。気がついたら、早めに取り除くようにしましょう。

「チェックポイントと簡単な修繕方法」

「チェックポイントと簡単な修繕方法」

チェックポイント2.継ぎ目がはずれたり、割れたりしていませんか。

よく見られるのが、継ぎ目のはずれや割れです。このような状態を放っておくと、雨樋をさらに傷めたり、漏れでた雨水が外壁などにあたり、劣化の原因になります。図4は、集水器の割れから雨が漏り壁にあたっています。図5は、銅製の雨樋に付けられたあんこう部分です。はんだ付けされた継ぎ目から雨水がもれ出ているので、白く跡がついています。さらに呼び樋部分の角が割れて雨水がもれ出ているので変色しています。図6は、集水器に泥が溜まり、軒樋が集水器からはずれてしまっています。また、一部折れているところも見られます。
これらの状態の場合、金属製の樋の補修を自分で行うのは困難ですが、塩ビ製であれば一部交換や雨樋用接着剤、雨樋用補修テープなどで応急処置が可能です。
ただし、10年以上がたっている雨樋の場合は、1ヵ所にこのような状況が見られると次々と他の部分にも同様な症状があらわれてきます。全体の取替えが近い将来必要になりますので、一度信頼のおける業者に点検と見積を依頼し、準備をしておくと良いでしょう。

「チェックポイントと簡単な修繕方法」

「チェックポイントと簡単な修繕方法」

チェックポイント3.雨樋が異常な曲がり方をしていませんか。

「チェックポイントと簡単な修繕方法」強い風雨や雪のために、樋受け金物が曲がってしまい、緊結された雨樋も一緒に曲がってしまうことはよくあります。雨樋がまだ新しい場合は、樋にも金具にも柔軟性があるため、元の状態に戻すことも可能ですが、年月が経つごとに樋は硬化して柔軟性がなくなり、金具も劣化してくるため、無理に戻すと破損してしまいます。
図7は、築20年近くになる建物の例です。軒樋が曲がって外に開いています。これでは雨水が溢れでてしまい、庭の土は雨だれで掘られ、その泥ハネが建物を汚してしまいます。この樋は古いため、部分的に取替えても伸縮率の違いで継ぎ目がはがれやすくなってしまいます。全体を取り替えることが望ましいでしょう。
図8は軒樋の全体に歪みが生じてうねっているのがよくわかります。今すぐどうということはありませんが、足場をかける必要のある塗装工事や屋根工事をするときに一緒に行うよう計画を立てておくとよいでしょう。

「チェックポイントと簡単な修繕方法」

チェックポイント4.受け金物はしっかり固定されていますか。

年数が経つとともに、樋受け金物が緩んだり、はずれたり、傷んできます。また、木部に取り付けられている場合は、木部の傷みによってしっかり固定されなくなっていることもあります。受け金物がしっかり固定され機能していないと、台風や強い風雨の際に煽られて、雨樋が飛んでしまうことがあります。それにより、近隣の家や庭木を傷つけてしまってはたいへんです。
図9は、金物にサビが生じています。こうなると、負荷がかかった場合に金物が折れやすくなり、また、受け金物と雨樋を緊結している金属線にもサビが生じ切れやすくなります。
1つや2つの問題であれば、悪い金物だけを交換したり、固定の応急処置として木工用パテやシーリング材を充填するなどの方法があります。ただし、これらはあくまでも応急処置なので、なるべく早いうちに、きちんとした修繕を行うことが大切です。

「チェックポイントと簡単な修繕方法」

点検後、自分で部分補修をする際のポイントと道具は下記を参考にしてください。

継ぎ目(接続部分)が緩んでいる場合

「チェックポイントと簡単な修繕方法」 塩ビ製の場合は、雨樋用接着剤が市販されていますので、それを塗って固定します。接続部分に接着剤を塗れない場合は、アルミの雨樋補修テープを貼るとよいでしょう。

ヒビ割れや穴があいている場合

アルミの雨樋用補修テープを、周囲の汚れを落としてから図10のように貼っておきます。

一部がこわれた場合

塩ビ製ならば、ホームセンターなどで同様の雨樋を購入し部分的に交換します。まず、傷んでいる部分を取り外し、金切りノコで壊れているところを切り取ります。その後新しい樋を適当な長さを切り、新しい樋と古い樋を接続します。軒樋を接続する場合は、双方の樋の伸縮性の差に対応できるようにパッキン継手を使用します。たて樋の場合は、樋つなぎを使用します。どちらの場合も、はずれないように雨樋用接着剤でしっかりと固定します。

たて樋が詰まった場合

図11のように、針金を通して上に布などを結びつけて、下から引っ張ってゴミを取り除きます。

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