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通信講座No.027 「床下の湿気が気になりませんか?」

講座No.027-2 「信頼できる床下点検とは」

床下の劣化を早期発見し適切な処置を講じることは、大切な住まいを守るため重要なことです。その重要性を誰もが理解しているために、床下のリフォーム工事は、悪質業者の被害に合いやすいリフォームのひとつです。その原因は、床下の状態を自ら見て確認しづらい点にあります。無料点検を謳う業者はたくさんありますし、それらの業者が全て悪質というわけではありません。しかし、突然の訪問や無料診断で、「床下の湿気が多い」「床下の柱が腐っている」「カビが発生している」「白アリが発生している」と言われ、「このままでは、地震や家の重みで家が壊れてしまう」とか「このまま放置すると白アリが大量発生し、家が傾き、崩壊してしまう」と必要以上に不安を煽られれば、冷静でいることはなかなか難しいものです。
そこで、信頼できる床下点検とはどういうものかを理解しておくことで、冷静に業者を選び、万が一好ましくない報告を受けても慌てずに対処できるようにしましょう。

◆点検前の確認事項

□依頼する業者に、事前に確認しましょう。

ちゃんとした業者であれば、点検の価格表はもちろん、規定の点検手順や報告方法、報告書などが整っています。それらを事前に確認するようにしましょう。報告書が書面及び画像で確認できないようでは、問題があると言われても今後の対処について判断のしようがありません。専門的な知識を持つ人による診断と画像が記録された報告書を提出する業者を選ぶようにしましょう。点検を依頼する前に報告書のサンプルや事例を確認しておけば、より安心です。

□点検業者は、一般的に下記のような事柄を確認します。

①シロアリ駆除をした年及びシロアリ駆除の保証書
シロアリ駆除から3年以内の場合は、駆除剤の散布状況によっては床下点検が出来ない場合もあります。保証書があれば、用意しておくようにしましょう。
②築年数
築年数を予め伝えることで、業者は耐震状況や床下状況を予測し作業環境を整えて点検できます。
③基礎の状態(布基礎かベタ基礎か)
床下状況を予測し作業環境を整えて点検できます。
④現在、気になることや異常があるかどうか
床下という狭い空間で適切な点検をしてもらうためにも、気になっていることを事前に伝えておくと良いでしょう。
⑤1階平面図の有無
点検状況の報告を正確にしてもらうためにも、用意しておくとよいでしょう。

次に、床下点検の基本的手順と点検項目について説明しましょう。

◆床下点検の手順と点検項目のポイント

□点検の手順

一般的には、まず敷地及び建物全体の状態、そして間取りをチェックします。図面があればそれに合わせて現状確認を行います。床が沈む、結露がしやすい部屋があるなど、気になっていることや問題が生じている箇所を図面と合わせて床上で確認します。次に、床下への点検口の有無を確認します。点検口や床下収納庫から床下に入るのが一般的ですが、それがない場合は、和室や押入れなどの下地の一部を外して入ります。下地を外した場合は、点検後現状復旧が基本です。床下への入り口は、シートなどで養生をし、出入りによって室内を汚さないようにします。作業者は、図面やチェックシート、カメラなどを携帯して点検を行います。床下の点検は、湿度だけではなく、床下の土壌状況や基礎コンクリートの状態、土台や下地材などの状態、配管や配線の状態、耐震上問題のある箇所などを確認します。腐朽箇所が発見された場合は、錐などで腐朽がどこまで進んでいるか確認することもあります。確認事項は、図面やチェックシート、画像で記録します。業者によっては、ビデオカメラで撮影しながら床下を点検し、その画像を室内のモニターで診断者と一緒に確認しながら行う会社もあります。点検直後に簡易な報告が行われ、詳細は報告書として提出されるのが一般的です。

□点検項目のポイント

点検時に確認される主な項目は下記の表のとおりです。

信頼できる床下点検とは

上記のような項目がしっかりと点検及び診断されていれば、湿気の過多やそれによる劣化だけではなく、耐震性の問題も確認できます。診断内容は、分かりやすく明確に文章及び画像で報告書に記されていることが大切です。また、問題がある箇所については、その危険度や必要な処置の緊急度も記入されているとよいでしょう。正確な報告書は、今後の対処やリフォームを検討する際に複数の業者に見積もりを依頼する時にも役立ちます。

信頼できる床下点検とは

信頼できる床下点検とは

信頼できる床下点検とは

床下に限らず、住まいの点検と診断は、大切な住まいとどう付き合っていくかを決める第一歩であり、適切なリフォームやメンテナンスにつながります。つまり、適切な床下リフォームは、丁寧な床下点検と正しい診断が基本なのです。上記の確認事項や手順、点検項目を参考に、点検の有料・無料にかかわらず、信頼のおける業者を選ぶようにしまししょう。

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