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企業向けセミナー「誰もが能力を発揮できる職場づくり」レポート

企業向けセミナー「誰もが能力を発揮できる職場づくり」レポート

誰もが平等に能力を発揮できる職場環境づくりとは

2015年9月4日、横浜市市民局人権課・政策局男女共同参画推進課主催の企業向けセミナー「誰もが能力を発揮できる職場づくり」が横浜情報文化センターにおいて開催されました。
企業向けセミナー「誰もが能力を発揮できる職場づくり」レポート 「誰もが能力を発揮できる職場づくり」は、少子高齢化やグローバル競争などの変化が激しい現在において、ひと昔前の人事システムでは、企業競争力を低下させることを懸念し、ダイバーシティを推進促進するためのセミナーで、1部は女性活躍推進や職場環境づくりに取組む事業所の講演、第2部は人権啓発講演という2部構成で行われました。企業経営者や人事担当者など200名が参加し、講演会場に入る前のロビーには、「人種差別」「性別差別」「同和」等の様々な差別について絵付きでわかりやすく解説された人権についてのパネルが並べられ、来場者が公演前や休憩中にパネル前で足を止めていました。

講演の概要は以下のとおりです。
第1部
1.「女性活躍推進に向けた国・社会の動き」
講演者:横浜市政策局女性活躍・男女共同参画担当理事、池戸淳子氏

池戸氏より、女性の就労促進は、世帯収入を増加させ、経済成長につながること、そのための日本政府の動きや支援措置などの説明がありました。さらに、横浜市で働く女性の現状や多様な働き方の実現と働き続けるための環境づくりとして、取組の一つである「よこはまグッドバランス賞」の紹介がありました。「よこはまグッドバランス賞」とは、ワーク・ライフ・バランスの推進を図るために、男女ともに働きやすい職場環境づくりを積極的に進める中小事業所を認定、表彰する制度です。

2.よこはまグッドバランス賞認定企業事例発表
講演者:株式会社高千穂ホームサービスセンター事業部次長、中田祐子氏

株式会社高千穂は、創業42年の建築会社で、独自の営業方法を用いて女性社員を多く登用しており、仕事と私生活の両立のために必要なサポートを会社全体で行う制度づくりに取組んできました、そこで、労働人口の減少をはじめとした様々な経済社会の変化に対応できる有能な人材の確保が建築業界の重要な課題であると考え、働きやすく子育てしやすい取組みを多くの人に紹介することで人材の確保につなげていきたいという思いから、平成26年度「よこはまグッドバランス賞」に応募し、認定企業となりました。
高千穂が女性活用企業であるのは、企業理念より、お客様に満足して頂く住まいを提供するには、生活の場である住まいについて、お客様からの貴重な意見を拾い上げることが重要であり、そのため生活のプロである女性をリフォームの営業及び現場監督に登用することで実現できると考えたからです。特長として、完全自社責任施工の体制をとり、規模の大小を問わず全ての工事をそれぞれ一人の担当者が管理する一貫管理士制度を用いて、初期のご相談から施工時、アフターサービスに至るまで一人が担当しています。また、建築業では、経験がお客様の安心へと繋がるため、現役を継続できる再雇用の年齢制限をなくし60歳を過ぎても活躍できる制度も設けています。仕事と私生活の調和を図る具体的な取組も積極的に行い、子育て支援や介護支援、健康保持のための健診制度も充実させ、男女ともに働きやすく子育てしやすい、職場環境づくりに継続的に取り組んでいます。中田氏は、積極的な女性活用は、女性ならではの気づかいやおもてなしの心を会社全体に育むことにも繋がっていると述べ、さらに、働きやすく子育てしやすい環境づくりに積極的に取組むとともに、企業理念を様々な形で具現化し、関わる全ての人々の幸福度向上と会社の永続を目指したいと講演を締めくくりました。

第2部セクシャルマイノリティの人権課題と支援のあり方
講演者:宝塚大学看護学部教授、日高庸晴氏

日高教授より、性的マイノリティL(女性同性愛者)G(男性同性愛者)B(両性愛者)T(同一性障害))は、現在、人口の5%を占めるというデータがあるが、カミングアウトできないでいる数を含めるとそれ以上の人口比率であるといわれ、実態が不明とされています。何故ならば、根拠のない嫌悪や増悪により攻撃や偏見、言動による差別を受け、世界中で生きづらい環境下におかれているためだと述べられました。そして、その現状を幾つかの事例のビデオを視聴しながら詳しい解説もありました。さらに、彼ら/彼女らは、幼少期から様々な問題にぶち当たり、一人で悩み、そのしんどさから教育の場、職場での居場所を失うことが多く、それは企業にとっては、有能な人材を失うことでもあるといいます。そのための支援の基本は、理解者を増やし、相談しやすい環境をつくることであると述べ、最近では行政機関でも、人権の視点から理解を深めることが有意義であると考え、多様な性という捉え方や個を重んじるビデオやパンフレットを製作し、教育機関や職場に配布することで性的マイノリティの人権を守る啓蒙活動を行っています。日高教授は、誰もが生きやすい社会をつくるには、差別や偏見をなくし、人権を尊重しあうことが重要であることを論じました。

今回の講演は、少子高齢化や人口減少、激しい経済変化がおこる現在社会において、多様な思考や働き方を理解して、国、地方自治体、企業、個人がそれぞれの立場で、誰もが平等に能力を発揮できる職場環境をつくることは、これからの経済成長に欠かせない取組であることを認識させてくれました。

100%自然素材主義 編集部

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