シーゼンクラブ

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「海」から考える金沢の環境まちづくり(横浜市立大学エクステンション講座)

海と環境まちづくり 東京海洋大学電子機械工学部門教授 刑部真弘氏

「海」から考える金沢の環境まちづくり(横浜市立大学エクステンション講座)【イベント全体の印象・会場の雰囲気】
環境を切り口とした産業の育成、環境教育の充実など、横浜市金沢区は「海」から環境に取り組み
まちづくりを行っています。東京海洋大学刑部真弘教授の講義は、ときに斬新な発想も織り交ぜながらも夢があり、現実問題の解決の糸口を提示していました。

【最も印象に残ったこと・話・出来事】
電気を使えば二酸化炭素が出ます。
日本人が一年間に吐き出しているCO2は約10t、高度な文明の維持の犠牲ともいわれています。
地球上の5つの大陸の中で、南アメリカ大陸アマゾンの森林は二酸化炭素を吸収し地球の20%の酸素を生成しています。(しかしプランテーションやコーヒー農園などで急速に減少)
アフリカ大陸は雨が降らないので太陽光発電所をつくり欧州に販売しています。アマゾン周辺諸国も同じように広大な土地を利用して発電所を設置し利益を得たいのですが、刑部氏はアフリカ大陸の太陽光発電所での収益を、酸素を作るアマゾンの木を保存するために配分する仕組みを世界規模で行えたらと考えています。
大気中の二酸化炭素(CO2)の割合は、地球が0.04%、金星96%、火星95%とされいます。火星については、そう遠くない将来の人類移住計画がひそかに進行中で、植物のロケットを撃つことで繁殖させ、二酸化炭素を減らそうという夢のような計画が立っているとのことです。

【サイトを通して伝えたいと感じたこと・話・出来事】
結果的に二酸化炭素(CO2)はどこへ?57%は大気、12.5%は森林、30.5%は海洋(うち10%が海底堆積物として固定)。CO2を吸収した海は、有光層内で海草を育み、枯れた一部が堆積され長い年月をかけ石炭や石油に変ってゆくのですが、植物プランクトンを食べた動物プランクトンが深海に炭素を運んでいるメカニズムも注目されています。
建材でもある大理石も古代の二酸化炭素が変化した石でアンモナイトなど海中生物の化石が混ざっているもの珍しくありません。このように海はCO2を海底に押さえ込んでいますので、地球は火星や金星よりCO2が少ないのであろうと考えられています。
豊かな海にはサンゴが生息しています。
サンゴの中には褐虫藻という藻類を共生させているものもあり、光合成して酸素を出しています。(夜間は酸素濃度は低下)ところが海水温度が上昇している現在、共生している褐虫藻のが抜け出してサンゴの白化が起きています。白化が進めば、ついにはサンゴの周りには、海の生物までもいなくなり廃墟のようになります。それは地球環境の最後の姿そのものではないでしょうか。
海はすべての生命と資源の起源です。
石油も地球に埋まったCO2を蓄えた生物遺骸が、高温と高圧によって石油になっています。それらの恩恵があり、現在も地球上の経済活動は発展し続けています。
地球の多くを占める海。いまだ未知の可能性を秘めていますので環境を破壊せず開発を進行していくことが第一なのではないでしょうか。

【その他イベントについて、報告したいこと】
■海の酸性化
イタリア・ナポリの海底火山により一時的に海が酸性化したことがあります。日本も海底含む火山活動や地殻変動も活発化していますので、同様に酸性化で消滅する海洋生物も多いのではないかなど、さまざまなことが懸念されています。

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