内装は、服にたとえると直接肌に触る下着と同じものだと思います。高気密化の進んだ現代の住宅において、使う材料の選択は、健康や環境に大きく関わる問題だと思います。自然素材は、ひびが入ったり、拭き掃除がしづらいなどのデメリットもありますが、使い方の工夫で健康的な空間がつくれると思います。
県立の都市公園に程近い風致地区内に建つ住宅。敷地のやや中心に内と外の境の曖昧な『スキマ』を意識的につくることで、廻りを家に囲まれた場所にプライバシーを確保しながら、光・風・緑を取り込める住まいを提案。
風致地区内の決まり事である植栽を『スキマ』に集中配置することで、廻りからの視線は断ちながら、建物内からは雑木林に建っているような雰囲気を醸し出している。立体的にも屋根と屋根との『スキマ』をつくり、そこから光・風を家全体に配る工夫を凝らした。さらに、無垢板やシラス壁などの素材感を大切に光と影を意識した空間計画により、そこに住まう家族を優しく包み込むような住空間が生まれた。
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所在地 | 群馬県 |
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田中伸明が主宰する建築設計事務所
ATELIER N
群馬県吾妻郡中之条町中之条町954
TEL : 0279-75-7820
URL : http://www.ateliern.jp
自然素材中心に仕上げる健康と環境に負荷をかけない住宅を提案しています。
第20回TH大賞準TH大賞受賞
第一回群馬建築士会住宅設計コンペ最優秀賞受賞