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通信講座No.060 「寝室が狭くて窮屈を感じていませんか?」

講座No.060-1 「寝室が狭くて窮屈を感じていませんか?」

寝室はくつろぎの空間のひとつです。それが主寝室であれば、広々としてゆったりとくつろげる部屋が理想でしょう。かつての主寝室は布団利用者が主流であったため、和室の6畳間がほとんどでした。しかし、最近はベッド生活が普及し、さらに高齢になってからベッドに変えるケースも増えています。そうなると、主寝室の6畳間は決して十分な広さとはいえません。ベッドのほかに家具も置くと、圧迫感が生じ、決して癒される空間とは言えなくなってしまいます。
まずは、限られたスペースをゆったりとくつろげる空間にするため、ベッドや家具の配置などを見直してみましょう。

◆ベッドについて

□サイズ

通常、ベットのサイズはマットレスの大きさで区分します。図1は、一般的なマットレスの分類表です。体格や好みにもよりますが、理想的なベッドのサイズは肩幅+30cm幅といわれています。つまり、図2のように左右に15㎝以上のゆとりがある大きさです。 ご夫婦の場合、広いベッドでゆったり眠りたい方や将来的にベッドを別々に使用する予定があれば、図3のように2台並べて使用する方法も有効です。ただし、2台並べた場合に、フレームのデザインや構造によっては、ベッドの床板が見えてしまうこともありますので、注意が必要です。

寝室が狭くて窮屈を感じていませんか?
寝室が狭くて窮屈を感じていませんか?

□ベッド周りに必要な空間(図4)

1) 歩くスペースと出入りのスペースを設ける。
ベッド脇には通路として約60cmのスペースがあると理想です。ベッドを壁に寄せる場合は、足元側に50cm以上を目安に出入りのスペースを設けましょう。一辺だけの出入りスペースだと、相手を跨いでベッドを出入りしなければなりません。
2)布団のスペースを設ける。
ベッドを壁に寄せる場合は、掛け布団がずり落ちやすくなります。布団の厚み分として壁から10㎝ほど離すとよいでしょう。
3)ベッドメイキングのスペースを設ける。
ベッドを2台並べて使用する場合、中央に約50㎝以上のゆとりがあると、ベッドメイキングがスムーズに出来ます。シングル2台をぴったり付けて使用する場合は、2台のマットレスを覆うワイドキングサイズのシーツを使用すると便利です。
4)クローゼットやタンスとの間にスペースを設ける。
クローゼットの扉を開けて洋服を出し入れするのに約70㎝、タンス前にしゃがんで引き出しを開閉するのに約90㎝の空間が必要です。じゃばら扉や引き戸なら、約50㎝確保すると良いでしょう。

寝室が狭くて窮屈を感じていませんか?

◆家具や建具について

□家具の設置

1) 寝室に使うタンスなどの家具は、地震でも倒れにくい、なるべく背の低いものを使うことをお勧めします。背の低い家具は、地震の際の安全性だけではなく、圧迫感を軽減する効果もあります。
2)背の高いタンスを使う場合は、安全性を考慮して、できるだけベッドや布団に倒れ込む危険の少ない位置に設置しましょう。
3)必ず耐震用具を使って家具を固定するようにしましょう。

□押入れの活用

1) 押入れをクローゼットへ変更することで、タンスを減らし、部屋を広く使えるように出来ます。
2)押入れをトイレや簡易なシャワールームに変更することも可能です。トイレが寝室から離れていると、高齢者にとって、夜中に尿意をもよおすことが精神的なストレスや寒い時期のヒートショックの原因になりかねません。万が一を想定した空間づくりも大切です。

□ウォークインクローゼットの設置

子どもの独立や家族構成の変化などにより、有効活用されていない部屋が生じることがあります。部屋をそのまま物置のように使うのではなく、ウォークインクローゼットとしてリフォームすることで、寝室に置いている衣類等を効率的に片付けることが出来ます。既製品の部材を組み合わせたり、既存のタンスを有効しながらそれぞれの暮らしにあった棚やハンガー掛けなどを作り付けたり、クローゼット内に納めるものや予算に合わせたさまざまな方法があります。工務店やリフォーム会社に相談し、最適なプランを提案してもらうと良いでしょう。

□ドア

安心感につながる鍵付きのドアや防音効果のあるドアを選ぶことで、くつろぎ感や睡眠の質を高めることが出来ます。
なお、収納のリフォームについては、通信講座No.038-2「おしゃれで無駄のない収納リフォーム」もご参照ください。
さらに、くつろげる寝室にするためには、空間の広さだけではなく質の向上も大切です。内装を見直して、より快適な寝室づくりを考えてみましょう。

◆内装ついて

□壁材

長い時間を過ごす寝室ですから、居心地がよいのは勿論のこと、安全で健康的な空間であることも大切です。特に壁材は、部屋の中で一番大きな面積を占めるので注意が必要です。ドアや窓を閉めたままにしている時間も長い寝室には、化学物質で空気を汚す心配のない自然素材の壁材を選ぶことをお勧めします。シラス壁(図5)や珪藻土壁、和紙、無垢材などの自然素材の壁材には、断熱性が高く、消臭機能や調湿機能に優れたものが多くあります。 また、株式会社高千穂が東北大学若島孔文准教授と行った協力研究の結果によれば、寝室がシラス壁であるかどうかによって、睡眠の質に差が生じていることがわかっています。シラス壁のない寝室のほうが、中等度以上の睡眠障害の症状を示している人の割合が多い結果も出ています。研究結果の詳細は、「自然素材ストーリー」のこちらのレポートをご覧ください。

寝室が狭くて窮屈を感じていませんか?

□床材

1)カーペット
床材にウールのカーペットを使用することで、防音性や吸音性、保温性を高めることが可能です。ウールにはホルムアルデヒドを吸着し、再放出させない働きや調湿機能もあります。また、難燃性にも優れているので、万が一燃えても危険な一酸化炭素ガスの放出量が低く、煙も透明に近いので安心です。なお、カーペットついての詳細は、通信講座No.018-1「じゅうたんの知識とお手入れ方法」をご参照ください。
2)無垢のフローリング材
さまざまな加工やコーティングにより機能性をアップした複合フローリング材もありますが、自然素材の機能が発揮される無垢(単層)のフローリング材がお勧めです。木には調湿作用があるので、湿度を快適な状態に保つのに役立ちます。また、抗菌性物質や害虫に食われにくい殺虫成分を含んでいるものもあります。例えば、杉に含まれている精油成分には、室内の塵ダニに対して防虫作用があることが分かっています。また、ヒバのニオイ成分は0.2%で室内の塵ダニの繁殖を抑える働きがあります。このように、防虫効果がある木材を床に使用することで、アレルギーの原因ともいわれるダニの発生を合成殺虫剤に頼らず防ぐことが出来きて安心です。詳しくは通信講座No.045-2「空気をきれいにするリフォーム」をご参照ください。

□照明

寝室の照明は、全体を明るくする、手元だけを明るくする、足元だけを照らすなど、シーンによっていろいろな使い方が考えられます。特に、夫婦の寝室の場合、どちらかが寝ていても、もう一方は読書をすることもあるでしょう。そんな時に、半分だけ明るくて、半分は暗く出来る照明や、手元を照らす部分照明があれば便利です。このようにさまざまなシーンに対応できるよう、部屋全体を照らすメイン照明と手元や足元を照らす部分照明の2種類を用意すると良いでしょう。また、調光のできる照明器具、角度が変えられる照明器具、またベッドや布団の中からリモコンで操作できる照明器具を上手に取り入れれば、さらに使い勝手が良くなります。
ただし、寝室に明る過ぎる照明を使うと、睡眠に悪影響を与える場合があるので注意が必要です。色温度が高くない暖色系の照明を用いて、メラトニン(眠りのホルモン)の分泌に影響の少ないものを選びましょう。間接照明などで光源が目に入らないような工夫や和紙を使った発光の柔らかい照明を使うなどの方法も有効です。

寝室が狭くて窮屈を感じていませんか?

寝室が狭くて窮屈を感じていませんか?

私たち人間は、人生の約3分の1を睡眠時間に費やしています。つまり、私たちは人生の3分の1を寝室で過ごしているのです。一日の疲れをとり、明日への活力を得る大切な空間になるよう、寝室を見直してみましょう。

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