通信講座No.074 「調理の一工夫で光熱費削減!」
今年3月、大手都市ガス会社4社は燃料の値上がりを理由に、ガス料金の値上げを決定しました。今後の家庭向け都市ガスの販売については2017年度をめどに自由化する方針が1月13日に明らかになりましたが、これから2年間は、家庭における光熱費の負担は続きます。そこで、今回の値上げによる光熱費の増加を抑える対策として、調理部門での光熱費を削減する方法をご紹介致します。
1. ご飯をなべで炊く。
電子ジャーでご飯を炊く場合は炊き上がるまでに約1時間かかりますが、ガスコンロでご飯を炊く場合は蒸らす時間を含めても35分程度で炊くことが出来るため、省エネになります。また、ガスコンロで炊く場合は火力の調節を行うことで、さらなる光熱費の削減に繋がると同時に、炊き上がりを自分好みに調節することも出来ます。試算では年間10,300円お得になる取り組みです。
2. コンロの買い替え
現在では、省エネ型のガスコンロが販売されており、一般的なコンロと比較すると1割程度ガスの使用量を減らすことが出来ます。また、現在販売されているガスコンロは、炎が鍋底に集中するような形にしてあるため、以前のものよりガスの燃焼熱を効率的に鍋に伝えることが出来ます。さらに、吹き零れ・温度センサーも標準装備されているため、安全性も高まっています。
初期投資として購入に50,000円(参考価格)かかりますが、年間9,400円光熱費を削減することが出来るため、寿命を10年とした場合年間約4,400円光熱費を削減することが出来ます。
3. 調理方法の工夫
調理をする際のアイデアとしては、木ぶた、アルミホイル、キッチンシートなどの“落とし蓋”をすることが上げられます。落とし蓋をすることで、無駄な熱の損失を防ぐことが出来ます。試算では年間3,390円も節約できます。お湯を沸かすだけのときでも、きちんとふたをするようにしましょう。
調理における光熱費の削減では、上記の取組以外にも鍋ややかんを乗せてから点火すること、鍋底からはみ出さないようにコンロの炎を調節すること、そして、鍋の水滴をふき取ってからコンロに乗せることでガスの使用量を抑えることが出来ます。
調理部門における光熱費の削減では、熱を効率的に利用する必要があります。この他にも電子レンジを使うことで食品の加熱時間を短くすることも出来ます。食品を温めるという結果は同じでも、それぞれの機器によって暖める方法が異なるため、それぞれの機器の特徴を活かすことが調理部門で光熱費を削減するコツです。今回は調理部門におけるガスを削減する方法について紹介しました。
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