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通信講座No.009 「家の臭いが気になりませんか?」

講座No.009-3 「本格的消臭リフォームのポイント」

これまでの講座で「家のニオイ」のもとを理解し、消臭の基本が掃除と換気であることを説明しました。しかし、長い間放置していたために、除去しきれないこともあるでしょう。
そこで、リフォームにより対処する場合のポイントを説明します。リフォームのポイントは3つあります。
1.大きな面積を占める壁面を効果的に利用する。
2.においの付着しやすい布製品に工夫をする。
3.湿気を防ぐ。

これら3つのポイントを重点にリフォームを行えば、「家のニオイ」をコントロールしやすくなります。では、具体的にどのようにしたらよいでしょうか。

◆壁面を利用する方法

部屋の中で壁の占める割合は、思っているよりも大きなものです。例えば、6帖の部屋の床面積は約10平方メートルですが、壁面積は約25平方メートルにもなります。つまり、この壁を有効利用することが、「家のニオイ」を無くすことに大きく係わってくるということです。そこでお勧めなのが、消臭機能・調湿機能・有害物質の吸着など、部屋を快適に保つ機能を持った建材を使用してのリフォームです。通常の壁紙(ビニールクロス)にもそのような機能が付けられたものもありますが、性能や機能の持続性を考えると、タイルタイプのものや珪藻土、シラス壁の方がお勧めできます。

「自分でできる対処方法」図1は消臭・調湿機能、有害物質の吸着、さらにはマイナスイオンを放出するシラス壁の例です。図2~図5は、その性能を示すグラフです。「家のニオイ」を悪臭にしてしまう大きな原因となる4つの物質では、無臭化のデータが得られています。特に図5は、家具や電化製品、その他の建材などから放出されるホルムアルデヒドも吸着して再放出しないことを示しています。

「自分でできる対処方法」

「自分でできる対処方法」

このような機能を持つシラス壁でリフォームすることで、家の中に干しても洗濯物が臭わなかったり、焼き肉などの調理臭やペット臭が気にならなくなったりとさまざまな効果が得られます。
また、シラス壁の主原料であるマグマの一部・天然シラスは多孔質であるため、断熱効果や防音効果も得られます。
このような機能建材を家の中で大きな面積を占める壁に使用すれば、「家のニオイ」を防ぐのに大きな効果が得られます。
尚、壁をリフォームする時には下記のポイントに注意しましょう。
1) 必ずエアコンを取り外してリフォームするようにしましょう。脱着には費用が掛かりますが、ここで節約しても、将来エアコンを取替えることが生じたときに、エアコンの下だけ古い壁材が見えてしまうことになります。そこだけ、同じ壁材に変えてもつぎはぎのようになってしまいます。
2) 壁をリフォームするときは、できるだけ天井も一緒に行うようにしましょう。リフォームする前は、大抵の場合天井は壁よりもきれいに見えるため予算を抑えるために壁だけリフォームしようと思われるかもしれません。しかし、壁がきれいになると天井がみすぼらしく見えてしまうことがよくあります。後から天井も工事するとなると、きれいになった壁を全て養生しなくてはならないため、手間がかかり余分な費用が発生することになってしまいます。
3) 天井の回り縁や床からの巾木、窓枠、建具の枠回りなどを壁リフォームのときに一緒に塗装するかどうかよく考えましょう。壁がきれいになると枠の汚れや傷みが目立つようになります。後から塗装するのは、養生などのほかにも壁を汚さないよう大変な手間が掛かるので、その分割高になります。
4) カーテンレールを新しいものにするかよく考えましょう。壁がきれいになると、カーテンを替えたくなる人も多いでしょう。カーテンを替えるとカーテンレールを替える必要がある場合もでてきます。一度取り付けたカーテンレールを外すということは、その後が残るということを承知しておきましょう。

◆布製品を工夫する方法

部屋の中にある布製品で大きな割合を占めるのがカーテンとカーペットです。これらが実は「家のニオイ」を左右することも多いのです。布は基本的ににおいを吸着しやすいので、家の中で発生したさまざまににおいを溜め込んでしまいやすいからです。頻繁に洗濯すればよいですが、実際には年に1~2回しか洗濯しない家庭も多いようです。カーテンには家庭で洗濯できない生地のものも多くありますので、そのような場合は頻繁にクリーニングというわけにもいかないでしょう。カーペットにいたっては、家庭での洗濯は難しいでしょう。カーペットフロアの場合は、簡単に取り外すことはできません。
そこで、カーテンをリフォームする際におすすめするのが、ウォッシャブルの素材を選ぶことです。家庭で洗濯できれば、においをカーテンに溜め込まずにすみます。多少の縮みはやむを得ませんが、生地の情報に収縮率が記されていますのでそれを参考になるべく収縮率の低いものを選ぶとよいでしょう。さらに、最近のカーテン生地に消臭効果が付加されたものも販売されています。そのようなカーテンを使うのもよいでしょう。この消臭効果付の製品は、カーペットやクッションなどにもあります。ただし、消臭機能には限界があります。前講座でも説明しましたが、「家のニオイ」を取り除く基本は清潔に保つことですから、消臭機能だけに頼ることではいけません。

◆湿気を防ぐ工夫

講座No.009‐1「臭いの原因」でも説明しましたが、カビの臭いが「家のニオイ」に悪影響を与えていることがあります。そのためには、カビを作らないことが大切です。そこで、リフォームの際には湿気を防ぐ工夫をしましょう。ポイントは、結露対策と床下の除湿です。特に20年以上前の戸建て住宅の場合、ほとんどの床下が土のままです。砂などで土壌改良されて比較的乾燥している家もありますが、常に湿った状態で床下に入るとカビ臭かったり、土台や根太にカビが生えていたりという家もたくさんあります。床下の湿気の問題は、においだけではなくシロアリや腐食の原因にもなります。防湿シートを敷き詰めるなどのリフォームをするとよいでしょう。

「自分でできる対処方法」図6は、防湿シートの施工例です。ただし、床下のリフォームは見えにくいところの工事なので、悪質な工事がテレビなどでもたびたび問題になっている部分です。リフォームの際は、信頼のできるしっかりした業者を選ぶようにしましょう。
また、結露対策としては換気を充分にすることと断熱性能を上げるリフォームが必要です。窓などに結露を見つけたら、放っておくのではなく必ずふき取ることが大切ですが、二重サッシは比較的簡単な工事で、結露を防ぎ、断熱効果と防音効果もあるのでお勧めです。

「自分でできる対処方法」図7は、工事も簡単な後付け二重サッシの施工例です。
先に説明した壁面のリフォームでお勧めしたシラス壁のような調湿機能のある壁材も湿気や結露を防ぐのに役立ちます。

リフォームを計画する際には、これらのポイントを考慮して見た目だけではなく、「家のニオイ」が気にならない快適で健康的な空間をつくるようにしましょう。

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