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通信講座No.015 「地震対策はちゃんとやっていますか?」

講座No.015-2 「自分でできる地震対策」

前講座では、家そのものと家の中が安全かどうかチェックする方法を説明しました。
今回は、自分でできる家の中の地震対策について説明しましょう。市販の器具を使えば、比較的簡単にできる対策ばかりです。いろいろな種類の耐震グッズがホームセンターなどでも購入できますので、ぜひ下記を参考に実行してみてください。

1.安全空間を確保する

□寝室、幼児・高齢者のいる部屋にはなるべく家具を置かない。
□部屋の出入り口付近や廊下、階段等に物を置かない。
□地震時の出火を防ぐため、火気の周辺に家具を置かない。
□家具の上にガラス製品等壊れやすい物や重たい物を置かない。

2.家具の正しい設置・使用を行う

□じゅうたんや畳に背の高い家具を置かない。
□重い物を下の方に収納し、倒れにくくする。
□前のめりより、後ろもたれ気味に置く。

3.転倒防止器具等で固定する

□壁にL字金具等で固定する。
□壁や床に直接固定できない場合、2種類以上の器具で上下から固定する。【ポール式とストッパー式またはマット式】
□上下が分割している家具は必ず金具で連結する。【金具連結器具】
□壁への固定が困難な場合、天井との隙間を埋める。【高さ調整式の上置型収納ユニット】

◆転倒防止金具の取付方法

①L型金具

金具で家具と壁を直接固定するタイプで、300円~1,000円程度で購入できます。 まず、壁の桟と家具の芯材が確実に入っている位置を図1のように確認します。桟がある場所は、叩くと「コンコン」と固い音がしますが、桟がないところでは「ボコボコ」と明らかに違う音がしますので、壁に沿って順に叩いて調べます。桟がある場所を調べるピンのようなものやセンサーもホームセンターなど購入できます。発砲プラスチック系の断熱材が入った防露壁などは桟がありませんし、集合住宅で遮音や耐火の問題などから、穴をあけられない壁があります。そのような壁の場合は、管理会社などに確認の上、工務店などの専門家に相談しましょう。固定する場所が決まったら、長めの木ネジを使用して図2や図3のように取り付けます。もし、家具の大きさや置き場所にある桟が足りないときは、図4のように厚さ12mm以上の補強板を取り付けてから、L字金具で固定します。

自分でできる地震対策 自分でできる地震対策

②ベルト式器具・チェーン式器具、プレート式器具

家具と壁をそれぞれネジ止めした金具をベルトやチェーンなどで結ぶタイプです。1,000円~2,000円程度で購入できます。壁や家具の取り付け位置にL型金具と同様の注意が必要です。家具の側面に30度以下の角度でピンと張る必要があります。たるみがあると効果がないので注意しましょう。図5は取り付け状態の良い例と悪い例を示したものです。参考にしてください。

自分でできる地震対策

③ポール式器具(つっぱり棒)

家具と天井との隙間に設置する棒状のタイプで、天井と家具の隙間が少なく奥行きのある家具に有効な器具です。5,000円~7,000円程度で購入できます。図6のように家具の両側の側板の位置に器具を設置して固定します。図7は実際に器具を設置した状態です。但し、天井に家具を支えるだけの強度がないと効果がありません。例えば、和室に見られる図8のような竿縁天井は、つっぱり棒で家具を支えるには強度が不足しています。それでなくとも畳の上の家具は転倒しやすいので、大きな家具を置かないようにすることが一番の対策です。しかし、やむを得ず背の高い家具を置く場合は、図9のように竿縁に掛かるように厚めの板を天井側に渡して天井に面で力が加わるようにポールを設置すると同時に、他の方法での固定を併用するようにしましょう。

自分でできる地震対策

④マット式器具

自分でできる地震対策図10のような粘着性のゲル状のもので家具の底面と床面を粘着させるタイプです。基本的には図11のように四隅に取り付けます。1,000円~2,000円程度で購入できます。

⑤ストッパー式器具

図12のように家具の前方下部に挟み家具を壁側に傾斜させるタイプです。図13や図14のようなものがあり、1,000円~2,000円程度で購入できます。

自分でできる地震対策

以上の5種類の器具は、単独で使用してもそれなりの効果はありますが、組み合わせて使用することで一層大きな効果が得られることがわかっています。図15は、東京消防庁が実施した実験での効果を相対比較したものです。

自分でできる地震対策

4.一般家電製品の転倒・落下を防止する

□高いところに家電製品を置かない。
□部屋の出入り口や避難通路付近には、なるべく大型の家電製品を置かない。
□不安定なところに置かない。

◆薄型テレビ(液晶、プラズマ)

①推奨される設置方法 

・取扱説明書に従い固定する。
・対応可能な製品ではテレビと台をボルトで結合する。
・粘着性マットで固定する場合は、重量、台座の形状のほかに底面の凸凹にも注意する。
・壁等とヒートンで固定する場合は、壁の強度とテレビの重量に耐えるヒートンや紐の太さ、強度を確認する。
・テレビを台からはみ出して設置せず、テレビ台を可能なかぎり床、壁に固定する。

②固定方法

薄型テレビ本体(または脚等)をボルト等でテレビ台に固定することができる製品は、取扱説明書の方法に従って取り付けることが大切です。また、可能なかぎりテレビ台を床や壁に固定するようにしましょう。テレビが台へのボルト固定に対応した設計になっていない場合は、ストラップ式器具等で固定したりロープとヒートンなどを利用して壁や柱と連結したりなどの方法でテレビが人のいる方向へ倒れないようします。図16を参考に固定しましょう。

自分でできる地震対策

◆ブラウン管テレビ(ディスプレイ)

①推奨される設置方法

・取扱説明書に従い固定する。
・対応可能な製品ではテレビと台をボルトで結合する。
・ストラップ式器具で台と固定する場合は重量、形状により本数を増やす。(4本以上)
・粘着性マットで固定する場合は、重量、台座の形状のほかに底面の凸凹にも注意する。(凸凹が大きいと粘着しない)
・壁等とヒートンを使用して固定する場合は、壁の強度とヒートンや紐の太さ、強度、テレビの取り付け部分が重量に耐えられるかの確認をする。
・テレビ台を可能なかぎり床、壁と固定する。

②固定方法

ブラウン管を使ったテレビやディスプレイは、薄型テレビに比べて重量があることから、より強固に転倒・落下防止対策を施す必要があります。また、ブラウン管テレビは重心が前面にあることから、前方への転倒対策を重点的に施すようにしましょう。図17を参考にして固定しましょう。

自分でできる地震対策

◆冷蔵庫

①推奨される設置方法

・上部をベルト式器具などで背面の壁と連結する。
・キャスターを固定する場合は必ず上部固定も併用する。
・冷蔵庫の固定脚を引き出し、ロックする。
・冷蔵庫の上に物を置かない。

自分でできる地震対策最近のドアの多い大型冷蔵庫の中には、重量が100kg近くに達するものがあり、地震による転倒や移動は大変危険です。また、冷蔵庫の底には運送や、配置換えの便を考えてキャスターが付いていますが、地震の揺れで容易に大きく移動することがあることから、脚の部分のロックを行うとともに、転倒防止対策を実施する必要があります。冷蔵庫の移動・転倒防止には、冷蔵庫の上部をベルトなどで背面の壁と連結することが有効だと考えられます。万一移動しても避難経路を塞がない方向にむけておくように固定しましょう。

◆電子レンジ

①推奨される設置方法

・L字金具、ストラップ式器具、粘着マット等で台と固定する。
・レンジ台を水平で安定したところに置き、レンジ台も必ず固定する。
・L型金具の組み合わせで壁と連結して固定する。
・スライド式の台を使用している場合、台の飛び出し防止をする。
・レンジを台からはみ出して置かない。
・電子レンジの上に物を置かない。

②電子レンジの固定方法

電子レンジは、レンジ台等に乗せて使用することが多く、揺れによる台からの落下防止をすることが重要です。電子レンジをレンジ台、もしくは壁と固定して落下を防ぎますが、必ずレンジ台を壁等に固定してください。図19を参考に行ってください。

自分でできる地震対策

5.吊り下げ式照明器具の補強を行う

6.窓ガラスやガラス戸、家具などのガラス扉には飛散防止フィルムを貼る

7.防炎カーテンを取り付ける

8.収納物の飛散を防止する

□扉のない収納家具には、ビン類落下防止具を取り付ける。
□開き戸タイプの家具には図20や図21のような開き扉ストッパーを取り付ける。

自分でできる地震対策

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